最近では、薬だけではなく、食料品から生活雑貨までが揃う便利なドラッグストアですが、もしその会社の株主になったら一体どんな株主優待がもらえるのでしょうか。
そこで今日は、人気ドラッグストア13社の株主優待を全てご紹介したいと思います。
人気のドラッグストアは?
競争の激しいドラッグストア業界ですが、売り上げランキングを見ると以下の順位のようです。
1位「ウエルシア」
2位「ツルハ」
3位「コスモス薬品」
4位「マツモトキヨ」
5位「スギ薬局」
6位「サンドラッグ」
7位「ココカラファイン」
8位「クリエイトSD」
9位「クスリのアオキ」
10位「カワチ薬品」
ランク外「サツドラ」
ランク外「Genky」
ランク外「薬王堂」
(出処:薬キャリ職場ナビ)
それでは、これらのドラッグストアの株主優待を順番に見ていきましょう。
ウエルシアホールディングス
ウエルシアホールディングス(3141) | |
何がもらえる? | 優待買い物券など |
いつ買えばいい? | 2023年2月24日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約32万円 (100株) |
配当金は? | 3,200円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 1.94% |
「ウエルシア薬局」や「ハックドラッグ」を展開するウエルシアホールディングス は、約32万円の投資で、3,000円分の買い物券が優待としてもらえる。
配当も同額の3,000円がもらえるので、年間のリターンは6,000円となかなか良いように見えるが、株価がそれなりに高いので、優待と配当の合計利回りは2.00%以下と、お得感はあまり無い。
ツルハホールディングス
ツルハホールディングス(3391) | |
何がもらえる? | 優待割引カードなど |
いつ買えばいい? | 2024年5月13日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約123万円 (100株) |
配当金は? | 26,700円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 2.37% |
「ツルハドラッグ」や「くすりの福太郎」を展開するツルハホールディングスは、約123万円の投資で、ツルハグループ各店で利用できる5%割引カードと2,500円相当の商品と交換できるギフト券がもらえます。
優待の内容は良いのですが、これらの優待をもらうために、120万円以上もの投資が必要というのは、少し高すぎますよね。
これだと、僕のようなサラリーマン投資家には、なかなか手を出すことができません。
コスモス薬品
コスモス薬品(3349) | |
何がもらえる? | 優待買い物券など |
いつ買えばいい? | 2024年5月29日 2024年11月27日 (年2回) |
いくら買えばいい? | 約158万円 (100株) |
配当金は? | 12,000円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 1.39% |
九州や四国を中心に、「ディスカウント ドラッグコスモス」を展開しているコスモス薬品は、約158万円の投資で、5,000円分の買い物券が年に2回もらえます。
株主優待をもらうための必要投資額が150万円超えというのは驚きですね。
優待と配当のトータル利回りも1.39%だけですし、優待と配当利回りで見ると全く良いところが無い銘柄です。
マツモトキヨシホールディングス
マツモトキヨシ(3088) | |
何がもらえる? | 商品券 |
いつ買えばいい? | 2023年3月29日 2023年9月27日 (年2回) |
いくら買えばいい? | 約67万円 (100株) |
配当金は? | 8,000円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 1.79% |
マツモトキヨシは、マツキヨココカラ&カンパニーが展開している。
約67万円の投資で、株主優待として全国のマツモトキヨシとココカラファインの店舗で利用できる商品券2,000円分が年に2回もらえる。
株主優待の内容自体は悪くはないのだが、60万円以上も投資をして返ってくるリターンが年間4,000円分というのは少し物足りないね。
スギホールディングス
スギホールディングス(7649) | |
何がもらえる? | 買い物券 |
いつ買えばいい? | 2023年2月24日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約66万円 (100株) |
配当金は? | 8,000円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 1.67% |
スギ薬局を展開しているスギホールディングスは、約66万円の投資で、全国のスギ薬局で使える買い物券3,000円分が年に1回株主優待としてもらえる。
ただ、正直言って、3,000円の優待をもらうために、60万円以上の投資が必要というのは高すぎるね。
配当含めたトータル利回りもあまり良くないので、正直わざわざ株主優待や配当目当てに投資をする気にはなれない。
サンドラッグ
サンドラッグ(9989) | |
何がもらえる? | プライベートブランド商品引換券など |
いつ買えばいい? | 2023年3月29日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約40万円 (100株) |
配当金は? | 10,000円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 4.00% |
サンドラッグは、株主になると、4,000円相当のプライベート・ブランド商品無料引換券と2,000円分の優待券が年に1回もらえる。
これに加えて、配当は年間10,000円もらえるので、株主優待と配当のトータルリターンは16,000円だ。
なかなか良いのではないだろうか。
ココカラファイン
ココカラファインは今までは約80万円の投資で2,000円分の買い物券が株主優待としてもらえたのだが、2021年2月にマツモトキヨシHDとの経営統合をしたことで、上場廃止となってしまった。
現在では、マツモトキヨシの株主優待がココカラファインの店舗でも利用できるようになっている。
クリエイトSDホールディングス
クリエイトSDホールディングス(3148) | |
何がもらえる? | 買い物券 |
いつ買えばいい? | 2024年5月29日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約32万円 (100株) |
配当金は? | 5,400円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 2.16% |
薬クリエイトを展開するクリエイトSDホールディングスは、約32万円の投資で1,500円分の買い物券がもらえます。
必要投資額はまだ他のドラッグストアチェーンと比べると安い方です。
薬クリエイトで利用できる買い物券が優待としてもらえるのは、普段からよく薬クリエイトで買い物される方にとっては嬉しいと思うのですが、利回りで見ると少し物足りない気がしてしまいます。
カワチ薬品
カワチ薬品(2664) | |
何がもらえる? | 買い物券 |
いつ買えばいい? | 2023年3月13日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約22万円 (100株) |
配当金は? | 5,000円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 4.55% |
栃木県を中心に、東日本でドラッグストア「カワチ」を展開しているカワチ薬品は、約22万円の投資で、5,000円分の買い物券が優待としてもらえる。
配当も悪くないし、優待と配当の合計利回りは4%以上だ。
これなら、優待と配当目当てで投資をするのもありだね。
クスリのアオキホールディングス
クスリのアオキホールディングス(3549) | |
何がもらえる? | 優待カードなど |
いつ買えばいい? | 2024年5月16日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約34万円 (100株) |
配当金は? | 1,083円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 0.91% |
北陸、中部地方に「クスリのアオキ」を展開しているクスリのアオキホールディングスは、100株分、約34万円投資をすると、買い物が5%割引となる優待カードか、もしくは地方名産品2,000円相当が年に1回もらえます。
よくクスリのアオキを利用される方は、毎回クスリのアオキでの買い物が5%割引となるのは嬉しいのではないでしょうか。
ただ、クスリのアオキも、利回りで見るとあまりお得ではありません。
サツドラホールディングス
サツドラホールディングス(3544) | |
何がもらえる? | 優待カードなど |
いつ買えばいい? | 2024年5月13日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約8万円 (100株) |
配当金は? | 1,000円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 2.50% |
ドラッグストアチェーン「サツドラ」を展開するサツドラホールディングスは、商品券や優待カード(5%割引)が株主優待としてもらえます。
株主優待をもらうための必要投資額は約8万円なので、他のドラッグストア銘柄と比べると少し投資しやすいですね。
また、サツドラでの買い物が毎回5%割引となる優待カードがもらえるので、よくサツドラで買い物される方には嬉しい優待だと思います。
Genky DrugStores
DrugStores[ゲンキー](9267) | |
何がもらえる? | 商品券など |
いつ買えばいい? | 2022年6月16日 2022年12月16日 (年2回) |
いくら買えばいい? | 約48万円 (100株) |
配当金は? | 2,500円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 1.35% |
福井県を中心に石川県、岐阜県、愛知県で大型・小商圏型ドラッグストアチェーン「GENKY」を展開しているGenky DrugStoresは、約48万円の投資で株主となれば、毎年2回、GENKYで利用できる商品券(GENKYが出店していない都道府県の株主はQUOカード)がもらえる。
ただ、最近は株価が高値で推移していて、以前よりもだいぶお得感が無くなってしまった。
この利回りだと、あまり株主優待や配当目当てに手を出したいとは思えないね。
薬王堂
薬王堂(3385) | |
何がもらえる? | 電子マネーなど |
いつ買えばいい? | 2023年2月24日 (年1回) |
いくら買えばいい? | 約28万円 (100株) |
配当金は? | 2,500円 (100株) |
優待と配当の合計利回り | 1.61% |
岩手県を中心にドラッグストアを展開している薬王堂は、約28万円の投資で年に1回 2,000円分の電子マネーかお米がもらえる。
配当もあまり良くないし、わざわざ優待や配当目当てに投資をするような銘柄ではなさそうだね。
いかがだっただろうか。
今回は人気ドラッグストアの株主優待を紹介した。
気になる株があれば、是非購入してみてはいかがだろうか。