気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、ミネベアミツミ(6479)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. ミネベアミツミ(6479)とは?
ミネベアミツミ株式会社は、長野県北佐久郡御代田町に本社を置くベアリング、モーターを中心とする電気部品メーカーです。
終戦後、満州から帰国した旧・満州飛行機製造の技術者が立ち上げたといいます。
小径・ミニチュアサイズのボールベアリングでは、シェア世界首位。
略称はNMB(Nippon Miniature Bearing)。
生産の6割をタイ王国で行うほか、中華人民共和国などにも工場を持ちます。
日経平均株価(日経225)、JPX日経インデックス400構成銘柄の一つ。
そんなミネベアミツミ(6479)の現在の社員数は81,659人です。
2. ミネベアミツミ(6479)の時価総額は?
ミネベアミツミ(6479)の時価総額は 1.16兆円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. ミネベアミツミ(6479)の株価とPERと配当利回りは?
次にミネベアミツミ(6479)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,846円(2023年11月時点)
ミネベアミツミ(6479)の株価は、2,846円です。
100株単位で売買できるので、約28万円から投資をすることができます。
少し高いですが、日本株の中では、一般的な価格ですね。
PER:20.0倍(2023年11月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
ミネベアミツミ(6479)の場合、PERは20.0倍です。
約20倍なので、どちらかと言えば割高だと思います。
配当利回り:1.41%(2023年11月時点)
続いて、配当利回りです。
ミネベアミツミ(6479)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年4,000円です。
配当利回りを計算すると、1.41%。
日本株の中では普通の配当です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、ミネベアミツミ(6479)の場合、株主優待はありません。
4. ミネベアミツミ(6479)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
ジェットコースターのように上下に大きく動いていますが、2013年以降は比較的右肩上がりで上昇しているように見えます。
この10年間だけ切り取って見ると、長期投資が報われているチャートです。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年11月まではあまり方向感の無い動きとなっていましたが、11月に日立製作所からパワー半導体事業を買収すると発表したことで、株価を大きく上げています。
直近は年初来高値を更新している状況となります。
5. ミネベアミツミ(6479)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
いいですね。
右肩上がりで増えています。
ちなみに、ミネベアミツミ(6479)の決算月は3月です。
6. ミネベアミツミ(6479)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで増えていますね。
良いですね。
これからも定期的に増配が期待できそうです。
7. ミネベアミツミ(6479)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
コロナの影響を受けた2019年度と2020年度はやや落ち込みましたが、その後はコロナ以前の水準を上回って伸びています。
良いですね。
8. ミネベアミツミ(6479)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSもキレイな伸びを見せています。
良いですね。
長期投資の理想とする形です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、12.6%です。
つまり、年間12.6%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. ミネベアミツミ(6479)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではミネベアミツミ(6479)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、12.2%です。
合格ラインの10%をしっかり超えています。
かなりの高ROEです。
いいですね。
過去もコロナ禍の2020年度以外は安定して10%を超えています。
こういった高ROEをみるとガゼン興味が湧いてきます。
10. ミネベアミツミ(6479)の今後をまとめると
優良銘柄でした。
各数字の伸びも良いですし、なにより高ROEなのが魅力です。
現在はPERが高めなのと、株価がジェットコースターのように動きが荒い点は少し怖いですが、逆に大きく株価が下がったところを利用して買うと良いかもしれません。
気になる方はIRなどをチェックしてみて下さい。