日本株分析

鹿島建設(1812)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、鹿島(1812)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 鹿島(1812)とは?

鹿島建設株式会社は、東京都港区に本社を置く、日本の大手総合建設会社(スーパーゼネコン)です。

「スーパーゼネコン」とも称される、ゼネコン大手五社(鹿島建設、大林組清水建設大成建設、竹中工務店)の一つ。

江戸末期の大名屋敷のお出入り大工店に始まり、明治初期の外国商館や毛利家高輪本邸など西洋館の建築業(洋館の鹿島)、東北本線や山手線など全国の鉄道工事事業(鉄道の鹿島)、軽井沢の別荘地開発事業(鹿島の森)等を通じて名を揚げ、繁栄を築いていきました。

超高層ビル事業を得意とし、蓄積された高度な技術とノウハウ、業界随一の技術研究所を有しています。

東京駅の八重洲口再開発や丸の内駅舎保存・復原工事(2012年10月1日完成)、秋葉原地区などの開発事業や海外でのプロジェクトにも実績が豊富。

お台場のフジテレビ本社や池袋のサンシャイン60なども手掛けています。
読み方は「かじま」建設です。(「かしま」ではないです)

そんな鹿島(1812)の現在の社員数は18,756人です。

2. 鹿島(1812)の時価総額は?

鹿島(1812)の時価総額は 1.29兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 鹿島(1812)の株価とPERと配当利回りは?

次に鹿島(1812)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:2,686円(2024年6月時点)

鹿島(1812)の株価は、2,686円です。
100株単位で売買できるので、約27万円から投資をすることができます。

日本株の中では、一般的な価格ですね。

PER:12.3倍(2024年6月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

鹿島(1812)の場合、PERは12.3倍です。

15倍以下なので適正水準と言えます。

配当利回り:3.35%(2024年6月時点)

続いて、配当利回りです。
鹿島(1812)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年9,000円です。
配当利回りを計算すると、3.35%。

良いですね。
配当は3%を超えているので、日本株の中では多い方です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、鹿島(1812)の場合、株主優待はありません。

4. 鹿島(1812)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

鹿島(1812) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

面白いチャートですね。
いくつかのU字で構成されています。

直近も大きな落ち込みがありましたが、この10年で株価は5倍以上となっていますね。
しっかりと保有しておけば長期投資が報われています。

直近は、2024年3月に上場来高値を更新しています。

次に短期のチャートです。

鹿島(1812) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

3月に上場来高値をつけるまではきれいな右肩上がりとなっていたのですが、それ以降は右肩下がりで推移していますね。

5. 鹿島(1812)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

いいですね。
堅調です。
右肩上がりで増えています。

ちなみに、鹿島(1812)の決算月は3月です。

6. 鹿島(1812)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も右肩上がりで増えていますね。
これからも定期的な増配が期待できそうです。

7. 鹿島(1812)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、横ばいですね。
理想とする右肩上がりではありません。

8. 鹿島(1812)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはキレイな右肩上がりです。
良いですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、13.2%です。
つまり、年間13.2%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. 鹿島(1812)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは鹿島(1812)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、9.51%です。
合格ラインは超えられていませんが、比較的高い数字です。

過去も合格ラインの10%を超えてきています。
日本株の中でもトップクラスの高ROEです。

ただ、ROEが年々下がってきてしまっていることが少しだけ気になります。

10. 鹿島(1812)の今後をまとめると

各数字の伸びはよかったです。
さらにPERが低くて、配当もそこそこあります。

優良銘柄といえます。
個人的にも気になる銘柄です。
今すぐではないですが、なにかのキッカケで大きく下げるようなことがあれば買いたいです。

気になる方はIRなどをチェックしてみて下さい。