気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、サントリー食品インターナショナル(2587)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. サントリー食品インターナショナル(2587)とは?
サントリー食品インターナショナル株式会社は、日本の洋酒・ビールメーカーであるサントリーホールディングス傘下の清涼飲料事業子会社です。
サントリーグループ内のソフトドリンク部門を受け持ちます。
主要機能子会社のサントリーフーズを主軸に国内外に事業を展開しています。
海外では1980年にアメリカで清涼飲料事業に進出し、ペプシブランドを製造・販売するペプシ・ボトリング・ベンチャーズ社の経営を手がける他、 2009年にはオランジーナ・シュウェップス・グループの経営権を取得しています。
2013年7月3日に東証1部に上場し、サントリーグループではダイナックについで2社目の上場となりました。
コーポレート・スローガンは「水と生きる」。
そんなサントリー食品インターナショナル(2587)の現在の社員数は23,866人です。
2. サントリー食品インターナショナル(2587)の時価総額は?
サントリー食品インターナショナル(2587)の時価総額は 1.56兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. サントリー食品インターナショナル(2587)の株価とPERと配当利回りは?
次にサントリー食品インターナショナル(2587)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:5,126円(2024年5月時点)
サントリー食品インターナショナル(2587)の株価は、5,126円です。
100株単位で売買できるので、約51万円から投資をすることができます。
高いですね。
なかなか気軽に投資はできません。
PER:18.7倍(2024年5月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
サントリー食品インターナショナル(2587)の場合、PERは18.7倍です。
20倍以下なので、適正水準と言えそうです。
ただ、どちらかというと割高ですね。
配当利回り:2.15%(2024年5月時点)
続いて、配当利回りです。
サントリー食品インターナショナル(2587)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年11,000円です。
配当利回りを計算すると、2.15%。
配当はちょっとだけあるという感じですね。
配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。
なお、サントリー食品インターナショナル(2587)の場合、株主優待はありません。
飲料水の株主優待があってもいいかなと思っていたのですが、株主優待は無いようです。
意外ですね。
4. サントリー食品インターナショナル(2587)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
あまり方向感の無い動きですね。
上場は、2013年。
上場来高値は、2016年2月につけた5,810円です。
直近は再び上昇してきていて、上場来高値を目指すかという動きになっています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年10月までは完全に下降トレンドだったのですが、それ以降は上昇トレンドに転換しています。
5. サントリー食品インターナショナル(2587)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2021年度までは、あまり大きな動きはなかったのですが、。その後はしっかりと伸ばし、直近は1.6兆円に迫る勢いとなっています。
すごい規模ですね。
さすがです。
ちなみに、サントリー食品インターナショナル(2587)の決算月は12月です。
6. サントリー食品インターナショナル(2587)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
2023年度まではほぼ横ばいだったのですが、2024年度は大きく増配となりました。
良いですね。
7. サントリー食品インターナショナル(2587)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSはコロナの影響を受けて2020年度に少しその値を下げましたが、直近はコロナ前の水準を上回る結果となっています。
今後に期待したいですね。
8. サントリー食品インターナショナル(2587)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
良いですね。
BPSはしっかりと右肩上がりになっています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.2%です。
つまり、年間10.2%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいです。
9. サントリー食品インターナショナル(2587)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではサントリー食品インターナショナル(2587)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは7.61%です。
合格ラインを超えられていません。
まあ、競合のキリンやアサヒを見ても、似たような水準となっています。
ただ、過去を見ると、合格ラインの10%を超えられている年もあるようなので、今後に期待したいところですね。
10. サントリー食品インターナショナル(2587)の今後をまとめると
日本人なら誰もが知っている超一流企業です。
各数字も悪くはないです。
ただ、これといって、今すぐに投資をしたい!と思えるような材料は見当たりませんでした。
現在は、PERがやや割高なので、急いで投資をするような銘柄ではないと思います。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。