気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、アサヒグループホールディングス(2502)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. アサヒグループホールディングス(2502)とは?
アサヒグループホールディングス株式会社は、アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などを傘下に持つ持株会社です。
2011年7月1日付で旧アサヒビール株式会社がアサヒグループホールディングス株式会社に商号変更しました。
事業子会社は、ビールなどの酒類を製造・販売するアサヒビール株式会社、清涼飲料水の製造・販売を行うアサヒ飲料、食品・健康食品・医薬品の製造・販売を行うアサヒグループ食品の3社からなります。
また、国内だけでなく、欧州、オセアニア、東南アジアを中心に、世界各地で事業を展開しています。
アサヒといったらスーパードライですよね。
国内の缶ビールの売上本数では、2022年のランキングでスーパードライが首位となっています。(出処:日経POS情報)
また、アサヒビール自体も2022年のビール類(ビール、発泡酒、新ジャンル)シェアでキリンビールを抜き、19年以来3年ぶりに業界トップに返り咲きました。(出処:DIAMOND online)
まさに国内トップの実力を持つ企業だということが分かります。
なお、日経平均株価およびTOPIX Large70、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。
2. アサヒグループホールディングス(2502)の時価総額は?
アサヒグループホールディングス(2502)の時価総額は 2.75兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. アサヒグループホールディングス(2502)の株価とPERと配当利回りは?
次にアサヒグループホールディングス(2502)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:5,435円(2024年1月時点)
アサヒグループホールディングス(2502)の株価は、5,435円です。
100株単位で売買できるので、約54万円から投資をすることができます。
結構投資をするためには資金が必要ですね。
PER:17.1倍(2024年1月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
アサヒグループホールディングス(2502)の場合、PERは17.1倍です。
日本株の中では普通の水準です。
割安でも割高でもないですね。
配当利回り:2.12%(2024年1月時点)
続いて、配当利回りです。
アサヒグループホールディングス(2502)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年11,500円です。
配当利回りを計算すると、2.12%。
高配当とまでは言えませんがそこそこ配当はあります。
配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。
なお、アサヒグループホールディングス(2502)の場合、株主優待として、株主限定プレミアムビールなどがもらえます。
アサヒグループホールディングス(2502)の株主優待の詳細については↓をご確認下さい。
4. アサヒグループホールディングス(2502)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
いいですね!
上昇トレンドを長期で描けています。
しっかり保有できていれば長期投資が報われているチャートです。
ただ、直近は、2018年につけた高値をなかなか超えられていません。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ると2023年9月をピークにその後は伸び悩んでいます。
5. アサヒグループホールディングス(2502)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2020年までは横ばいでしたが、その後は売上高を伸ばせています。
直近は売上高2兆5千万円を超えました。
この規模はさすがですね。
ちなみに、アサヒグループホールディングス(2502)の決算月は3月です。
6. アサヒグループホールディングス(2502)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで推移しています。
良いですね。
7. アサヒグループホールディングス(2502)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
デコボコしていますね。
理想とする右肩上がりではありません。
8. アサヒグループホールディングス(2502)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらはいいですね。
しっかりと伸びています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、14.3%です。
つまり、年間14.3%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. アサヒグループホールディングス(2502)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではアサヒグループホールディングス(2502)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは7.35%です。
うーん、合格ラインを割ってしまっていますね。
ただ、過去を見ると、安定的に合格ラインを超えていたことから、元々は高ROE体質であることが分かります。
今後に期待したいところです。
ちなみに、自己資本比率は、42.7%です。
以前よりもだいぶ回復してきましたね。
10. アサヒグループホールディングス(2502)の今後をまとめると
アサヒは、時価総額や売上規模が日本を代表するような会社です。
長期で見ても株価は上昇しており、長期投資に報いています。
さすが、という安定感がありますね。
EPSは決して右肩上がりというわけでもないですが、BPSは伸ばせていますし、そこまで悪くもないです。
配当もそこそこ、PERもそこそこでバランスの良い銘柄だと感じました。
初心者にも比較的勧めやすい銘柄です。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。