日本株分析

セコム(9735)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、セコム(9735)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. セコム(9735)とは?

セコム株式会社は、東京都渋谷区神宮前に本社を構える国内首位、日本初の警備サービス会社です。

セコムグループは、日本国内の他、海外21の国と地域に事業展開しています。

セコムの社名は機械警備の“代名詞”として広く浸透しており、警備システムを操作あるいは導入することを「セコムする」と表現するようになっています。

会社の社名が代名詞として使われるなんてすごいですよね。
それだけ広く認知され、人々の生活に影響を与えているという証拠だと思います。

なお、日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つです。

そんなセコムの社員数は59,745人です。

2. セコム(9735)の時価総額は?

セコム(9735)の時価総額は 2.32兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. セコム(9735)の株価とPERと配当利回りは?

次にセコム(9735)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:11,050円(2024年2月時点)

セコム(9735)の株価は、11,050円です。
100株単位で売買できるので、約111万円から投資をすることができます。

うーん、高いです。
一つの銘柄に110万円オーバーは高すぎです。
これでは投資初心者が気軽に買うことができません。

PER:24.9倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

セコム(9735)の場合、PERは24.9倍です。

20倍を超えているので割高ですね。

配当利回り:1.72%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
セコム(9735)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年19,000円です。
配当利回りを計算すると、1.72%。

高配当とまではいきませんが、少しはあるという感じです。

なお、セコム(9735)の場合、株主優待はありません。
(2023年度までは株主優待があったのですが、2024年度からは株主優待制度の廃止が発表されています。)

4. セコム(9735)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

セコム(9735) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

1999年に一気に上場来最高値まで上昇して以降はパッとしませんでしたが、ここ数年でじわじわと上昇してきています。
いいですね。

次に短期のチャートです。

セコム(9735) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

良いですね。
キレイな右肩上がりのチャートです。

まだまだ上昇しそうな勢いを感じますね。

5. セコム(9735)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

右肩上がりで推移しています。
いいですね。
安定して売上高1兆円を超えているところはさすがです。

6. セコム(9735)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も右肩上がりで増えています。
いいですね。

今後も増配が期待できそうです。

7. セコム(9735)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

2020年度に少し落ち込みましたが、その後はしっかりと伸ばせています。
比較的堅調ですね。

8. セコム(9735)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

いいですね。
キレイな右肩上がりです。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、4.84%です。
つまり、年間4.84%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. セコム(9735)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではセコム(9735)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは8.25%です。

合格ラインには届きませんでしたが、過去を見ても9%台がずらりと並んでいます。
日本株の中では比較的優秀な数字です。

ただ、やや減少傾向というのが気になります。

10. セコム(9735)の今後をまとめると

各数字の伸びはよかったです。

そしてROEも比較的高水準でした。

いいですね。
優良銘柄です。

個人的にも少し気になっています。
ただ、PERが高めなのがネックです。
PERがもう少し下がったタイミングで検討したいですね。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。