気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、光通信(9435)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 光通信(9435)とは?
株式会社光通信は、東京都豊島区に本社を置く情報通信業のホールディングカンパニーです。
インターネット回線・電力・宅配水・保険等の販売事業を主に行っています。
1988年に重田康光が創立。
携帯電話やPHSの普及期に、携帯電話販売代理店「HIT SHOP」を全国展開して新規の回線契約者に端末を無料で提供し、一契約あたり数万円の報奨金を得て事業を拡大してきました。
「HIT SHOP」はスカパーの受信機器レンタルサービス「デジタルクラブ」の取次事業も展開。
一時期は、携帯電話販売店舗数が全国1,500店舗(1999年時点)にまで拡大しました。
その後は、2002年に株式会社パイオン(旧:株式会社ネクサス)を子会社化。
2013年には株式会社エフティグループ(旧:株式会社エフティコミュニケーションズ)を子会社化。
2014年に株式会社京王ズホールディングスと株式会社ウェブクルーを子会社化。
2015年には株式会社プレミアムウォーターホールディングス、2019年に株式会社アクトコール、2022年に 株式会社NFCホールディングスを子会社化するなど、買収を積極的に行っています。
そんな光通信(9435)の現在の社員数は4,488人です。
2. 光通信(9435)の時価総額は?
光通信(9435)の時価総額は 1.32兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 光通信(9435)の株価とPERと配当利回りは?
次に光通信(9435)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:29,540円(2024年7月時点)
光通信(9435)の株価は、29,540円です。
100株単位で売買できるので、約295万円から投資をすることができます。
かなり高いですね。
いわゆる値嵩株というやつです。
これだと、僕のような普通のサラリーマンにはとてもではないですが手が出せません。
PER:14.5倍(2024年7月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
光通信(9435)の場合、PERは14.5倍です。
15倍以下なので、適正水準です。
配当利回り:2.07%(2024年7月時点)
続いて、配当利回りです。
光通信(9435)の場合、100株投資をしてもらえる配当は61,200円です。
配当利回りを計算すると、2.07%。
配当悪くはないですね。
日本株の中では普通です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と6月末日と9月末日と12月末日です。
年4回配当がもらえるというのはすごいですね。
なお、光通信(9435)の場合、株主優待はありません。
4. 光通信(9435)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
すごいチャートですね。
ジェットコースターどころではなく、フリーフォールのようです。
上場来高値は2000年2月につけた241,000円です。
ただ、その後3か月で8000円台にまで急落しました。
2000年の年間値下がり率は99.1%で光通信がワースト記録となったようです。
その後、2002年7月に上場来安値となる895円をつけました。
そこから考えると、現在は随分と株価を戻しましたね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
良いですね。
直近は右肩上がりで株価を伸ばせています。
この1年で株価は1.5倍近くになっていますね。
5. 光通信(9435)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
いいですね。
売上高は、直近はやや足踏みしている感じですが、ここ数年で見るとしっかりと伸ばせています。
ちなみに、光通信(9435)の決算月は3月です。
6. 光通信(9435)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで増えています。
良いですね。
7. 光通信(9435)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
良いですね。
EPSも右肩上がりです。
特に2021年度と直近の2023年度の伸びがすごいですね。
8. 光通信(9435)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSの伸びもすごいです。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、24.3%です。
つまり、年間24.3%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
すごい成長率ですね。
9. 光通信(9435)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは光通信(9435)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、15.5%です。
しっかりと合格ラインを超えています。
過去を見てもかなり高い数字が並んでいます。
良いですね。
ちなみに、流動比率は1.95倍です。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
10. 光通信(9435)の今後をまとめると
ものすごい優良銘柄だと思いました。
企業買収を繰り返しながら、どんどん成長している企業です。
PERもそこまで高くないですし、配当もそこそこ。
各数字の伸びも良いという、まさに長期投資に向いた銘柄だと思います。
唯一ネックとなるのは、その必要投資額の高さですね。
なかなか僕のような普通のサラリーマンには手を出すことができません。
LINE証券やネオモバなど、最近では1株から投資ができるサービスも存在はしているので、そういった証券会社を利用している人は検討してみてもいいかもしれません。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。