日本株分析

SOMPOホールディングス(8630)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、SOMPOホールディングス(8630)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. SOMPOホールディングス(8630)とは?

SOMPOホールディングス株式会社は、傘下に損害保険ジャパン株式会社をはじめとする保険会社を中心とした企業を持つ持株会社です。

2010年に損害保険ジャパンと日本興亜損害保険の経営統合によって設立されました。
損害保険および生命保険業を営んでいます。
損害保険の主な商品として、海上・火災・自動車保険などがあります。
日本語の損保(そんぽ)から社名をSOMPOにするって、結構思い切った名前ですよね。

東京海上ホールディングスMS&ADインシュアランスグループホールディングスと並ぶ「三メガ損保」の一角です。

なお、日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つとなっています。

2. SOMPOホールディングス(8630)の時価総額は?

SOMPOホールディングス(8630)の時価総額は 2.97兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. SOMPOホールディングス(8630)の株価とPERと配当利回りは?

次にSOMPOホールディングス(8630)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:9,012円(2024年3月時点)

SOMPOホールディングス(8630)の株価は、9,012円です。
100株単位で売買できるので、約90万円から投資をすることができます。

うーん、一つの銘柄に90万円以上というのは少し高いですね。
これでは投資初心者はなかなか買いづらいですよね。

PER:9.20倍(2024年3月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

SOMPOホールディングス(8630)の場合、PERは9.20倍です。

10倍以下なので、割安です。
良いですね。

配当利回り:3.33%(2024年3月時点)

続いて、配当利回りです。
SOMPOホールディングス(8630)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年30,000円です。
配当利回りを計算すると、3.33%。

良いですね。
高配当銘柄です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、SOMPOホールディングス(8630)の場合、株主優待はありません。

4. SOMPOホールディングス(8630)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

SOMPOホールディングス(8630) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

良いですね。
右肩上がりです。

長期投資が報われています。

次に短期のチャートです。

SOMPOホールディングス(8630) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、かなりキレイな右肩上がりのチャートとなっていますね
良いですね。
まだまだ上昇しそうです。

5. SOMPOホールディングス(8630)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

右肩上がりで伸ばせています。
良いですね。

6. SOMPOホールディングス(8630)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も毎年のように増配していますね。
良いですね。

7. SOMPOホールディングス(8630)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、EPSはデコボコですね。
理想とする右肩上がりのグラフにはなっていません。

8. SOMPOホールディングス(8630)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSもデコボコです。
微妙ですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、3.29%です。
つまり、年間3.29%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. SOMPOホールディングス(8630)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではSOMPOホールディングス(8630)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは4.29%です。

合格ラインを超えられていません。
ただ、大手保険会社はどこもこんな感じです。
どんぐりの背くらべです。

10. SOMPOホールディングス(8630)の今後をまとめると

うーん、「悪くはないけど良くもない」という銘柄です。
PERが低いのと高配当という点は気になりましたが、その他は特に気になるところはありませんでした。

やはり長期投資するなら「これは!」という銘柄にしたいものです。
その点、SOMPOホールディングスはそれにあてはまりませんでした。

日本株は星の数ほどあります。
気にならなければそれに固執する必要はまったくないです(たとえその株が今後大きく上昇したとしても)

次、見ていきましょう。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。