気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、三井物産(8031)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 三井物産(8031)とは?
三井物産株式会社は、東京都千代田区大手町に本社を置く三井グループの大手総合商社です。
三井不動産・三井銀行(現:三井住友銀行)と並ぶ『三井新御三家』の一つ。
三菱商事、伊藤忠商事、住友商事、丸紅と共に五大商社の一つ。
鉄鉱石、原油の生産権益量は商社の中でも群を抜いています。
通称は物産。
日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。
売上高は、連結14兆超え、従業員数も4万人を超える、日本を代表する大企業です。
平均年収が1,400万円ともいわれているイケイケの会社です。
ただ、そんなイケイケの会社の社員に働いてもらい、その利益を享受するということが投資をするということです。
資本主義では、あなたが資本家、従業員が労働者(プロレタリアート)です。
大企業に働かせて利益を享受できるなんて資本主義のステキなところですね。
従業員が1,400万円もらおうが、所詮プロレタリアートですから。
「投資家であるあなた>三井物産役員>三井物産社員」というピラミッドこそが資本主義の縮図です。
2. 三井物産(8031)の時価総額は?
三井物産(8031)の時価総額は 8.47兆円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、Sランクです。
日本の上場企業ではトップクラスですね。
3. 三井物産(8031)の株価とPERと配当利回りは?
次に三井物産(8031)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:5,625円(2023年11月時点)
三井物産(8031)の株価は、5,625円です。
100株単位で売買できるので、約56万円から投資をすることができます。
一つの銘柄に50万円超えはちょっと高いですね。
ただ、日本株の中では普通の価格だと思います。
PER:9.06倍(2023年11月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
三井物産(8031)の場合、PERは9.06倍です。
良いですね。
なかなか割安です。
配当利回り:3.02%(2023年11月時点)
続いて、配当利回りです。
三井物産(8031)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年17,000円です。
配当利回りを計算すると、3.02%。
配当も良いですね。
もし仮に1,000万円預けたら毎年30万円近くが「働かずに」入ってきます。
不労所得バンザイですね。
なお、三井物産(8031)は、株主優待はありません。
4. 三井物産(8031)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
良いですね。
上場来高値を更新し続けています。
長期投資がしっかりと報われているパターンです。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
6月までは右肩上がりのイケイケなチャートだったのですが、その後はやや調整局面を迎え、レンジの動きとなっています。
5. 三井物産(8031)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
すごい勢いで伸びていますね。
直近では売上高14兆円を超えました。
この6年間で売上高は3倍です。
イケイケですね。
6. 三井物産(8031)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
配当もしっかりと伸びています。
業績が上がった分、しっかりと株主へ還元しようとする姿勢が見えますね。
今後も増配が期待できます。
7. 三井物産(8031)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
2020年度までは横ばいでしたが、2021年度にグッと上がっています。
2022年度はそれを上回る水準となっているので、今後も伸ばせるかがポイントとなりそうです。
8. 三井物産(8031)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
こちらは比較的しっかりと伸びています。
悪くありません。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、12.0%です。
つまり、年間12.0%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 三井物産(8031)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは三井物産(8031)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは17.8%です。
かなり良いですね。
しっかりと合格ラインを超えてきています。
10. 三井物産(8031)の今後をまとめると
低PERで高配当、さらに歴史がある大企業です。
数字の内容も非常に良かったです。
個人的にも欲しいくらいです。
あのウォーレン・バフェットも投資した銘柄です。
やはり内実もよかったですね。
優良銘柄です。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。