日本株分析

「高配当でおすすめ!」JT日本たばこ産業の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、JT[日本たばこ産業](2914)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. JT[日本たばこ産業](2914)とは?

日本たばこ産業株式会社は、日本の食料品製造会社です。
たばこをはじめとし、医薬品、加工食品などを製造しています。
日本たばこ産業株式会社法(JT法)に基づき、日本専売公社のたばこ事業を引き継ぎ1985年に設立した特殊会社。
財務省所管。
日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つとなっています。
M&Aなどにより、たばこ事業を世界展開しており、企業別の世界シェアは2018年時点で第4位(8.4%)。

海外に主力を置いているため、売上の6割は海外事業であり、タバコ関連企業では世界第3位の規模となっているようです。

たばこを吸わない僕からしたら、イマイチピンときませんが、なかなかすごい企業ですね。

2. JT[日本たばこ産業](2914)の時価総額は?

JT[日本たばこ産業](2914)の時価総額は5.78兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、Sランクですね。

3. JT[日本たばこ産業](2914)の株価とPERと配当利回りは?

次にJT[日本たばこ産業](2914)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,254円(2023年9月時点)

JT[日本たばこ産業](2914)の株価は、3,254円です。
100株単位で売買できるので、約33万円から投資をすることができます。

一つの銘柄で30万円は結構高いですね。
特に投資初心者にとっては敷居が高く、気軽に買えないです。

PER:12.6倍(2023年9月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

JT[日本たばこ産業](2914)の場合、PERは12.6倍です。
適正水準ですね。

配当利回り:5.78%(2023年9月時点)

続いて、配当利回りです。
JT[日本たばこ産業](2914)の場合、100株の投資をしてもらえる配当は、年間18,800円です。
利回りを計算すると、5.78%。

こちらは日本株の中ではトップクラスの高配当といえます。
良いですね。
高配当銘柄大好きです。

なお、JTの場合、2022年までは株主優待があったのですが、現在では株主優待は廃止されています。

4. JT[日本たばこ産業](2914)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

JT[日本たばこ産業](2914) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2007年に高値をつけ、その後はリーマンショックで急落しました。
しかし、その後再び上昇し、当時の高値を超え、5,000円に迫りました。
しかし、2015年から再び下落し、2020年に底をつけ、また再び上昇を始めました。
現在、3度目の高値トライを目指していますが、2015年の高値を超えられるか、非常に興味深いチャートとなっています。

次に短期のチャートです。

JT[日本たばこ産業](2914) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

右肩上がりとなっています。
移動平均線も3本とも上を向き、非常に力強いチャートですね。

5. JT[日本たばこ産業](2914)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。

2019年度までは減少していましたが、2021年度、2022年度と増加しています。
ただ、安定して売上高2兆円を出せているのはすごいですね。

また、JTは海外売上高比率が高いので、世界的なたばこの値上げや、円安などが追い風となり、2023年度も引き続き売上高は増加するのではないかと予想されています。

6. JT[日本たばこ産業](2914)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は凸凹していますね。
状況により、減配もあれば増配もあるという感じです。

ただ、現在の配当金は、100株の投資で年間18,800円がもらえるので、それは非常に魅力的ですよね。

7. JT[日本たばこ産業](2914)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。

2020年度までは下げていましたが、2021年度からは盛り返しています。
2022年度には、2015年度の水準まで戻しました。

今後、再び右肩上がりとなれるかがポイントですね。

8. JT[日本たばこ産業](2914)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSの推移を棒グラフで示してみました。

うーん、2021年度までは横ばいですね。
ただ、直近は伸ばせています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、5.28%です。
つまり、年間5.28%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
良いですね。

9. JT[日本たばこ産業](2914)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではJT[日本たばこ産業](2914)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

ROE(株主資本利益率)は直近12.5%。
これは高ROEです。
日本の大企業は1ケタ台の中、このROEというのはかなり優秀な経営ができている証拠です。
この数字の高さだけでも十分注目に値します。

10. JT[日本たばこ産業](2914)の今後をまとめると

PERは比較的割安で、高配当で高ROEです。
悪くはない銘柄だと思います。
意外とお宝銘柄かもしれません。

現在株価は右肩上がりとなっており、テクニカル的に見ても仕込み時と言えそうです。
個人的にもチェックしようと思う銘柄の一つです。

気になる方は是非チェックしてみて下さい。