気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、富士フイルムホールディングス(4901)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 富士フイルムホールディングス(4901)とは?
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富士フイルムホールディングス株式会社は、富士フイルムと富士フイルムビジネスイノベーション(旧:富士ゼロックス)を傘下に持つ持株会社です。
ちなみに富士「フィルム」ではなく富士「フイルム」(イが大文字)です。
「キャノン」でなくて「キヤノン」みたいなものですね。
X線画像診断や内視鏡、創薬など医療分野が拡大中で、バイオ医療も手掛けています。
富士フイルムって医療を手掛けているんですね。
あまりイメージがありませんでした。
日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つです。
2. 富士フイルムホールディングス(4901)の時価総額は?
富士フイルムホールディングス(4901)の時価総額は 3.4兆円です。(2023年時点)
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時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 富士フイルムホールディングス(4901)の株価とPERと配当利回りは?
次に富士フイルムホールディングス(4901)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:8,473円(2023年12月時点)
富士フイルムホールディングス(4901)の株価は、8,473円です。
100株単位で売買できるので、約85万円から投資をすることができます。
うーん、高いですね。
一つの銘柄に80万円以上かかるのでは、初心者には手が出しづらいです。
PER:15.1倍(2023年12月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
富士フイルムホールディングス(4901)の場合、PERは15.1倍です。
15倍前後なので適正(割高すぎず、割安すぎず)です。
配当利回り:1.77%(2023年12月時点)
続いて、配当利回りです。
富士フイルムホールディングス(4901)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年15,000円です。
配当利回りを計算すると、1.77%。
高配当とまではいきませんが、少しは配当があるといった印象です。
なお、富士フイルムホールディングス(4901)の場合、株主優待として、ヘルスケア商品優待割引券などがもらえます。
株主優待について詳しくは↓をご確認下さい。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2021/08/xt20-000-e1712702018724-320x180.jpeg)
4. 富士フイルムホールディングス(4901)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-12-31-8.12.25.png)
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
結構上下に大きく動いていますね。
テクニカル的に大きくさげた2012年なんかは買い場でした。
この頃からすると、現在は株価は4倍近くになっています。
そう考えると、長期投資が報われている銘柄と言えます。
次に短期のチャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-12-31-8.12.22.png)
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年3月から6月まで大きく上昇し、その後は方向感の無い動きとなっています。
5. 富士フイルムホールディングス(4901)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-12-31-8.19.03.png)
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2021年まではほぼ横ばいでしたが、直近では売上高を大きく伸ばしてきています。
悪くはないですが、毎年のように売上高を伸ばしているような企業ではありません。
6. 富士フイルムホールディングス(4901)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-12-31-8.19.13.png)
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
配当は右肩上がりで増えています。
現在14期連続で増配中です。
今後も増配が期待できますね。
7. 富士フイルムホールディングス(4901)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-12-31-8.19.06.png)
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
良いですね。
EPSは比較的堅調です。
8. 富士フイルムホールディングス(4901)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-12-31-8.19.11.png)
BPSは緩やかに上げています。
堅調です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、5.99%です。
つまり、年間5.99%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 富士フイルムホールディングス(4901)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは富士フイルムホールディングス(4901)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
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直近のROEは8.44%です。
低いですね。
典型的な日本株です(悪い意味で)
合格ラインの10%はまだまだです。
今後に期待ですね。
10. 富士フイルムホールディングス(4901)の今後をまとめると
PERも適正で、各数字の伸びも悪くはなかったです。
ただ、ROEが低いのはちょっとイヤですね。
個人的には今すぐ投資をしたいというレベルではありませんでした。
次に行きましょう。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。