気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、デンソー(6902)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. デンソー(6902)とは?
株式会社デンソーは、愛知県刈谷市を本拠に置く自動車部品メーカーです。
2009年以来、自動車部品業界では国内最大手となっています。
TOPIX Large70構成銘柄の一つ。
前身はトヨタ自動車の開発部門であり、現在もトヨタグループに属しています。
36カ国に拠点を置き、従業員数は約17万人、売上高は6兆円規模です。
自動車部品業界では、独ボッシュに次いで世界第2位、日本では1位。
名実ともに日本を代表する大企業です。
どうでもいいですが、100円均一の「ダイソー」といつも読み間違えます。
2. デンソー(6902)の時価総額は?
デンソー(6902)の時価総額は 7.15兆円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、Sランクです。
日本の上場企業ではトップクラスですね。
3. デンソー(6902)の株価とPERと配当利回りは?
次にデンソー(6902)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,385円(2023年11月時点)
デンソー(6902)の株価は、2,385円です。
100株単位で売買できるので、約24万円から投資をすることができます。
日本株の中では普通の価格ですね。
実は、デンソーは2023年10月に1株につき4株の割合で株式分割を行っています。
なので、分割前は100株買うのに100万円近くの資金が必要だったのですが、それから考えると、随分と投資がし易くなりました。
PER:15.2倍(2023年11月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
デンソー(6902)の場合、PERは15.2倍です。
15倍前後なので、適正水準と言えます。
配当利回り:2.18%(2023年11月時点)
続いて、配当利回りです。
デンソー(6902)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年5,200円です。
配当利回りを計算すると、2.18%。
配当は高配当とまでは言えませんが、日本株の中では配当がある方だと思います。
なお、デンソー(6902)は、株主優待はありません。
4. デンソー(6902)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
かなり大きく変動しながらではありますが、上値を切り上げながらしっかりと上昇しています。
長期投資がしっかりと報われているパターンです。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年1月から9月までは右肩上がりで上昇していましたが、直近はややその勢いが衰えてしまった感じです。
5. デンソー(6902)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
途中コロナの影響もあってかやや停滞しましたが、直近は大きく伸ばしています。
直近は売上高6兆円を超えましたね。
すごいです。
6. デンソー(6902)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
配当もしっかりと伸びています。
今後も増配が期待できそうです。
7. デンソー(6902)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
以前は凸凹していましたが、コロナで大きく落ち込んでから、その後はしっかりとEPSを伸ばせています。
直近はコロナ前の水準に戻せているので、回復は非常に早いですね。
8. デンソー(6902)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
こちらは比較的しっかりと伸びています。
悪くありません。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、5.60%です。
つまり、年間5.60%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. デンソー(6902)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではデンソー(6902)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは7.19%です。
合格ラインに届いていません。
あまり良くないですね。
10. デンソー(6902)の今後をまとめると
日本を代表する大企業です。
ただ、投資をしたいと思えるほどの数字の伸びはありませんでした。
個人的には「ふつう」の銘柄です。
特に、光る所はありません。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。