気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、住友商事(8053)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 住友商事(8053)とは?

住友商事株式会社は、東京都千代田区大手町に本社を置く住友グループの大手総合商社です。
三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅と共に五大商社の一つです。
五大商社といえば、あの投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が日本の五大商社に投資をしていることで市場では非常に注目を集めています。
なお、日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つとなっています。
2. 住友商事(8053)の時価総額は?
住友商事(8053)の時価総額は 4.15兆円です。(2025年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 住友商事(8053)の株価とPERと配当利回りは?
次に住友商事(8053)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:3,428円(2025年1月時点)
住友商事(8053)の株価は、3,428円です。
100株単位で売買できるので、約34万円から投資をすることができます。
30万円を超えているので少し手を出すには敷居が高いですね。
PER:7.84倍(2025年1月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
住友商事(8053)の場合、PERは7.84倍です。
10倍を割っているのでこれはかなり割安です。
配当利回り:3.79%(2025年1月時点)
続いて、配当利回りです。
住友商事(8053)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年13,000円です。
配当利回りを計算すると、3.79%。
高配当です。
いいですね。
低PERで高配当、僕の大好物です。
なお、住友商事(8053)の場合、株主優待はありません。
4. 住友商事(8053)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2007年に一度ピークをつけましたが、直近はそれを大きく上回っており、上場来高値を記録しています。
しっかりと長期投資が報われていますね。
ただ、上場来高値を更新した後はやや株価を下げてきてしまっています。
次に短期のチャートです。

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ると、2024年8月に大きく下げ、その後は横ばいです。
5. 住友商事(8053)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2020年度に一度落ち込んでいますが、引いて見ると右肩上がりに見えます。
直近では、売上高6兆円を超え、7兆円に届きそうな勢いです。
6. 住友商事(8053)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も2020年度を除いて、毎年のように増配しています。
今後も増配が見込めそうですね。
7. 住友商事(8053)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
2020年度は赤字に転落しましたが、すぐに回復しています。
力強いですね。
そもそも、2020年度の赤字は、マダガスカルでニッケルを採掘する事業が、コロナの影響で操業停止に追い込まれたことが主な要因のようです。
ただ、1年間の操業停止後に操業を再開し、現在では、ニッケル鉱山は10,000人の雇用を生み出し、マダガスカルの税収の27パーセントを供出するまでになっているようです。

8. 住友商事(8053)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。

2020年度までは横ばいでしたが、直近は大きく伸ばせています。
良いですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.76%です。
つまり、年間9.76%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 住友商事(8053)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは住友商事(8053)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは8.69%です。
合格ラインは越えられませんでしたが、過去を見ると比較的10%以上の高いROEとなっています。
なかなか優秀な経営ができていますね。
10. 住友商事(8053)の今後をまとめると
低PERで高配当。
そして、各数字の伸びもキレイな右肩上がりではありませんが堅調です。
悪くはない銘柄です。
個人的にも少し気になっています。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。