日本株分析

レーザーテック(6920)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、レーザーテック(6920)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. レーザーテック(6920)とは?

レーザーテック株式会社は、神奈川県横浜市港北区に本社を置く日本の半導体関連装置製造業者です。

半導体マスク欠陥検査装置を中核とし、半導体関連装置、エネルギー・環境関連装置、FPD関連装置およびレーザー顕微鏡の開発・製造を行なっています。
特に、マスクブランクス検査装置シェアは世界100%です。
世界シェア100%ってすごいですね。

そして海外比率が高いことでも有名です。
海外比率は83%です。

さらに平均年収も高いです。
平均年齢は42.3歳で平均年収は1,310万円となっています。
羨ましいですね。

創業以来、「その時代にないものを開発する」という経営理念を掲げており、グローバルニッチトップ戦略の下、売上の10%を研究開発に投じ、全従業員の6割強がエンジニアという研究開発にウェイトを置いた経営体制を取るのが特徴です。

2. レーザーテック(6920)の時価総額は?

レーザーテック(6920)の時価総額は 3.41兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. レーザーテック(6920)の株価とPERと配当利回りは?

次にレーザーテック(6920)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:37,810円(2024年3月時点)

レーザーテック(6920)の株価は、37,810円です。
100株単位で売買できるので、約378万円から投資をすることができます。

かなり投資資金が必要ですね。
いわゆる値がさ株というやつです。

PER:69.6倍(2024年3月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

レーザーテック(6920)の場合、PERは69.6倍です。

60倍を超えています。
かなり割高といえます。
それだけ人気が集中しているということですね。

配当利回り:0.51%(2024年3月時点)

続いて、配当利回りです。
レーザーテック(6920)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年19,100円です。
配当利回りを計算すると、0.51%。

配当はほとんどありません。
まあ、利益を株主に還元するよりもさらに研究開発費に投じるという考え方のようなので、しょうがないですね。
株主からしても、それで株価を上げてもらえるのであれば、むしろその方が嬉しいと思います。

配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。

なお、レーザーテック(6920)の場合、株主優待はありません。

4. レーザーテック(6920)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

レーザーテック(6920) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

上場は1990年の12月です。

すごいですね。
2016年以降の伸び方が尋常ではありません。
2016年1月には安値273円だったのですが、直近高値35,000円まで上昇しています。
なんと、128倍です!

2022年以降はやや株価を下げていますが、直近は再び上昇し、上場来高値を更新しました。

長期のチャートで見ると、しっかりと長期投資が報われているように見えます。

次に短期のチャートです。

レーザーテック(6920) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期は、2023年10月までは横ばいだったのですが、そこからの上昇がすごいですね。

5. レーザーテック(6920)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

売上高、いいですね。
グイッと伸びています。
ここ数年で売上を大きく伸ばしていることがわかります。
とはいえ売上高はまだ1,500億円レベルです。
まだまだ伸びる余地があります。

ちなみに、レーザーテック(6920)の決算月は6月です。

6. レーザーテック(6920)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

研究開発費を優先する企業方針とはいえ、配当金もしっかりと伸びているんですね。
いいですね。

今後も増配が期待できそうです。

7. レーザーテック(6920)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらもグイッと伸びています。
売上高と同じくここ数年の伸びがすごいですね。

8. レーザーテック(6920)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSもキレイな右肩上がりです。
良いですね。
長期投資の理想とする伸び方です。
素晴らしいです。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、28.3%です。
つまり、年間28.3%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. レーザーテック(6920)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではレーザーテック(6920)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは42.3%です。

いいですね!
驚異的な高ROEです。
合格ラインを大幅に超えています。
ROEはかなり高いラインです。

10. レーザーテック(6920)の今後をまとめると

各数字の伸びが良かったです。
特にここ数年でメキメキと伸びています。
良い銘柄です。

ただ、その分人気すぎて怖いです。
売上高は1,500億円レベルなのに時価総額は2兆円近くになってしまっています。
さすがにそれは行き過ぎではないかなと感じます。
個人的に怖くて手が出せないです。
ただ、人気の銘柄であることは間違いないです。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。