気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、キーエンス(6861)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. キーエンス(6861)とは?
株式会社キーエンスは、自動制御機器、計測機器、情報機器、光学顕微鏡・電子顕微鏡などの開発および製造販売を行う企業です。
東証プライムに上場し、TOPIX Core30およびJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。
1989年から2013年までは一般向け消費財としてホビーラジコンなど玩具の販売を行っていましたが、その事業は「株式会社アキュヴァンス」に譲渡されています。
生産を外注するファブレス型(※工場を自社で持たないということです)。
FA制御機器の範疇に収まらない「世界初・業界初」商品開発や、新興国を中心とした海外進出も活発に進めています。
半導体・液晶、自動車、電機・電子、製薬、食品など顧客業界は幅広いです。
海外売り上げ比率は50%を超えています。
なんだかすごい会社ですね。
社員の平均年収が高い会社としても有名です。
2. キーエンス(6861)の時価総額は?
キーエンス(6861)の時価総額は 13.47兆円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、SSランクです。
3. キーエンス(6861)の株価とPERと配当利回りは?
次にキーエンス(6861)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:55,520円(2023年10月時点)
キーエンス(6861)の株価は、55,520円です。
100株単位で売買できるので、約555万円から投資をすることができます。
めちゃくちゃ高いですね!
いわゆる値がさ株ですね。
敷居がかなり高いです。
これだと僕のような普通のサラリーマンだとなかなか投資をしようとは思えません。
PER:37.0倍(2023年10月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
キーエンス(6861)の場合、PERは37.0倍です。
なかなか割高ですね。
配当利回り:0.54%(2023年10月時点)
続いて、配当利回りです。
キーエンス(6861)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年30,000円です。
配当利回りを計算すると、0.54%。
配当はほとんどありません。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日です。
なお、キーエンスは株主優待はありません。
4. キーエンス(6861)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
素晴らしいですね。
しっかりとした右肩上がりですね。
長期投資が報われている銘柄です。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年6月までは上昇トレンドとなっていたのですが、6月をピークにその後は下げてしまっています。
5. キーエンス(6861)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
特に直近2年の伸びがすごいです。
売上高は9,000億円を超え、もう少しで1兆円を超えようとしています。
ちなみに、キーエンス(6861)の決算月は3月です。
6. キーエンス(6861)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当の伸びもすごいですね。
この7年間で配当の額は約10倍となっています。
7. キーエンス(6861)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
こちらも比較的しっかりと伸びています。
特に、直近2年間の伸びがすごいですね。
8. キーエンス(6861)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
BPSも非常にキレイな伸びです。
良いですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、20.4%です。
つまり、年間20.4%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
こういった銘柄に長期投資するべきです。
9. キーエンス(6861)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではキーエンス(6861)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは14.6%でしっかりと合格ラインである10%を超えています。
過去を見ても、安定して10%を上回っているので、優秀です。
経営がうまいということがわかります。
10. キーエンス(6861)の今後をまとめると
各数字の伸びが非常に良かったです。
とくにBPSの伸びがよく、ROEも高水準でした。
優良銘柄です。
その分、PERと必要投資額が高いのがネックです。
ただ、個人的にもかなり気になる銘柄でした。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。