気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)とは?
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループは、メガバンクの三菱UFJ銀行などを傘下に置く三菱グループの金融持株会社です。
東証プライム市場およびニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業で、日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。
2006年に東京三菱銀行とUFJ銀行が合併して誕生しました。
なお、三菱UFJ銀行は、三井住友銀行とみずほ銀行とともに3大メガバンクと呼ばれています。
2. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の時価総額は?
三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の時価総額は16.5兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、SSランクですね。
3. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価とPERと配当利回りは?
次に三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,417円(2024年9月時点)
三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価は、1,417円です。
100株単位で売買できるので、約14万円から投資をすることができます。
15万円以下で投資ができるのは良いですね。
これなら株式投資初心者の方も気軽に投資ができるのではないでしょうか。
PER:10.2倍(2024年9月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の場合、PERは10.2倍です。
良いですね。
10倍近いので、割安だと思います。
配当利回り:3.53%(2024年9月時点)
続いて、配当利回りです。
三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の場合、100株分投資をしてもらえる配当は、年間5,000円です。
利回りを計算すると、3.53%。
良いですね。
3%を超えているので、日本株の中では配当利回りは高めです。
4. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2006年にピークをつけてから、リーマンショックの影響もあり、その後大きく下落。
ピークに対して、一時株価は5分の1近くにまでなってしまっています。
その後、デコボコとしてあまり方向感の無い動きが続きましたが、直近は上昇トレンドを形成しています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2024年7月までは右肩上がりとなっていたのですが、その後大きく下落しました。
直後に半値近くまでは戻したのですが、直近は再び下げてきてしまっていますね。
5. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。
2021年度まで停滞していましたが、直近は大きく伸ばし、11兆円を超えました。
良いですね。
三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループよりもワンランク上の数字となっています。
6. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
配当は右肩上がりで増えています。
今後もより高い配当金が見込めそうです。
7. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。
2019年度に底をつけて、その後は上昇しています。
今後も安定してEPSを伸ばせるようであれば、期待できるかもしれません。
8. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近5年間のBPSを棒グラフで示してみました。
素晴らしいですね。
綺麗に右肩上がりとなっています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、5.64%です。
つまり、年間5.64%ずつこの会社は成長し続けているということです。
9. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
ROEは直近7.61%です。
良くないですね。
直近7年間を見ても、一度も10%を超えたことがありません。
まあ、銀行はどこもそんなものなので、期待はしていません。
10. 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の今後をまとめると
悪くはないですね。
特に高配当が魅力でした。
国内ナンバーワンの金融機関に投資し続ければ毎年3.5%以上の配当がもらえます。
そう考えると、三菱UFJに預金するよりよっぽどいいかもしれません。
気になる方は是非チェックしてみて下さい。