気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、日立製作所(6501)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 日立製作所(6501)とは?
株式会社日立製作所は、日本の電機メーカーであり、世界有数の総合電機メーカーです。
日立グループの中核企業であり、春光グループの春光会、芙蓉グループの芙蓉懇談会の会員企業でもあります。
日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。
IT、エネルギー、インダストリー、モビリティ、ライフ、オートモティブシステム、その他の8の部門から構成されています。
総合電機の中で最大であり、日本の全業種中でもトヨタ自動車に次ぐ規模の従業員数を誇る巨大企業です。
「この木なんの木」のCMでも有名ですね。
2. 日立製作所(6501)の時価総額は?
日立製作所(6501)の時価総額は 7.78兆円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、Sランクです。
日本の上場企業ではトップクラスですね。
3. 日立製作所(6501)の株価とPERと配当利回りは?
次に日立製作所(6501)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:8,297円(2023年6月時点)
日立製作所(6501)の株価は、8,297円です。
100株単位で売買できるので、約83万円から投資をすることができます。
うーん、一つの銘柄に80万円超えはちょっと高いですね。
PER:15.6倍(2023年6月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
日立製作所(6501)の場合、PERは15.6倍です。
15倍前後なので、適正な水準と言えます。
配当利回り:1.75%(2023年6月時点)
続いて、配当利回りです。
日立製作所(6501)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年14,500円です。
配当利回りを計算すると、1.75%。
ちょっと物足りない気もしますが、普通の日本株レベルといった感じです。
なお、日立製作所(6501)の場合、株主優待はありません。
4. 日立製作所(6501)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

日立製作所(6501) 月足チャート
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
一度1999円に高値をつけてから、しばらく低迷したのですが、2020年から右肩上がりで上昇し、直近2023年5月に上場来高値を更新しました。
チャート的にはまだ上昇しそうな勢いを感じます。
次に短期のチャートです。

日立製作所(6501) 日足チャート
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
右肩上がりで完全に上昇トレンドですね。
力強いチャートです。
5. 日立製作所(6501)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
コロナの影響を受けてか2020年、2021年は停滞したものの、直近2年間はしっかりと売り上げを伸ばせています。
売上が10兆円を超えているところはさすがと言えます。
6. 日立製作所(6501)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当は2017年から毎年連続で増配中です。
良いですね。
日立は、自社株買いも積極的に行なっていますし、株主還元をしっかりと意識している企業と言えます。
7. 日立製作所(6501)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
EPSも途中コロナの影響もありやや落ち込みましたが、直近はしっかりと右肩上がりで伸ばせています。
良いですね。
8. 日立製作所(6501)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
BPSも途中やや停滞しましたが、直近はしっかりと右肩上がりで伸ばせています。
良いですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、14.5%です。
つまり、年間14.5%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 日立製作所(6501)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは日立製作所(6501)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは13.1%です。
良いですね。
過去には10%を割ってしまっている年もありましたが、直近は安定して合格ラインを超えています。
10. 日立製作所(6501)の今後をまとめると
コロナを経て、近年はしっかりと業績を伸ばせています。
配当も毎年のように増配していますし、自社株買いも積極的に行われています。
さらに、チャートもそれに呼応するように右肩上がりで上昇しています。
個人的にかなり気になる銘柄でした。
時価総額的に見ても、今後株価が2倍、3倍になるようなことは期待できませんが、安定的にしっかりと資産を増やしたい方にとっては良いかもしれません。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。