日本株分析

「まだ成長する!」トヨタ自動車(7203)の株価の今後の見通しは?

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、トヨタ自動車(7203)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. トヨタ自動車(7203)とは?

トヨタ自動車株式会社は、愛知県豊田市に本社を置く日本最大手の自動車メーカーです。
豊田自動織機を源流とするトヨタグループの中核企業。
ダイハツ工業と日野自動車の親会社、SUBARUの筆頭株主。
トヨタグループ全体の2022年の販売台数は1,048万台と、3年連続で世界1位となりました。
世界最大の自動車メーカーの1つであり、2021年時点の単独売上高は全世界の企業の中で世界9位。
2022年における企業ブランド力は全世界で6位。
日本で最も売上高が大きい企業となっています。
東証プライム市場およびニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業であり、日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。

2. トヨタ自動車(7203)の時価総額は?

トヨタ自動車(7203)の時価総額は33.7兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、SSランクです。

日本の上場企業の中でもトップクラスです。

3. トヨタ自動車(7203)の株価とPERと配当利回りは?

次にトヨタ自動車(7203)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:2,500円(2024年9月時点)

トヨタ自動車(7203)の株価は、2,500円です。
100株単位で売買できるので、約25万円から投資をすることができます。

少し高いですが、日本株の中では普通の価格です。

PER:9.4倍(2024年9月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

トヨタ自動車(7203)の場合、PERは9.4倍です。
10倍以下なので、割安です。

配当利回り:3.00%(2024年9月時点)

続いて、配当利回りです。
トヨタ自動車(7203)の場合、100株分投資をしてもらえる配当は、年間7,500円です。
利回りを計算すると、3.00%。

高配当とまではいきませんが、なかなか良いですね。

4. トヨタ自動車(7203)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

トヨタ自動車(7203) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

デコボコしながらも右肩上がりで伸びています。
直近、3月に上場来高値を更新しています。

ただ、その後は一気に株価を下げていますね。
ちょっと心配です。

次に短期のチャートです。

トヨタ自動車(7203) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2024年3月27日に上場来高値となる3,891円をつけてからは、右肩下がりとなってしまっています。
3本の移動平均線が全て下を向いてしまっているので、まだしばらくこの下降トレンドは続きそうです。

5. トヨタ自動車(7203)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。

売上高は2020年度まではほぼ横ばいだったのですが、直近3年間は右肩上がりで伸ばしています。
直近の2023年度はなんと売上高45兆円です。
途方も無い数字ですね。

さすが日本を代表する企業トヨタです。

6. トヨタ自動車(7203)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
配当金も右肩上がりです。
今後も、より高い配当金が見込めそうです。

7. トヨタ自動車(7203)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。

ややデコボコですが、直近がものすごく増えています。
2023年度は、営業利益が5兆円を超えました。
ものすごい企業ですね。

これと自社株買いの効果も相まって、2023年度のEPSは2022年度に対して2倍近くに上昇しています。

8. トヨタ自動車(7203)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSの推移を棒グラフで示してみました。

素晴らしいですね。
こちらもしっかりと右肩上がりで伸びています。

古くから歴史のある企業ですが、まだまだ成長しているということがこのグラフからも読み取れます。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.2%です。
つまり、年間11.2%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. トヨタ自動車(7203)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではトヨタ自動車(7203)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

ROE(株主資本利益率)は直近14.5%です。
しっかりと合格ラインを超えてきました。

過去を見ても多少凸凹しているものの、安定して10%付近の数字となっています。

良いですね。

10. まとめ

優良銘柄ですね。
比較的配当があり、PERが10倍以下というのがいいですね。

日本を代表する大企業だけに、リスクをなるべく下げて投資をしたいと思う方にとっては、検討する価値のある銘柄なのではないでしょうか。

ただ、自動車メーカーは、いわゆる景気敏感株と呼ばれ、その業績が世界全体の景気に大きく左右されます。
その分株価の変動も大きいので、タイミングをしっかりと見て投資をした方がいいと思います。

とはいえ、タイミングさえ見れば、長期投資に向いた銘柄と言えそうです。

気になる方はチェックしてみて下さい。