日本株分析

すかいらーくホールディングス(3197)の今後の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、すかいらーくホールディングス(3197)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. すかいらーくホールディングス(3197)とは?

すかいらーくグループは、「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などのファミリーレストランチェーンを運営する日本の外食チェーン企業です。
株式会社すかいらーくホールディングスは、そんなすかいらーくグループを統括する純粋持株会社です。 

洋食ファミリーレストラン「ガスト」および「ジョナサン」 、和食チェーン「藍屋」「夢庵」「しゃぶ葉」中華料理チェーン「バーミヤン」などを飲食業態を幅広く経営しています。
2000年代ごろからは、他のレストラン企業やフードビジネス企業のM&Aを実施し、スケールメリットを生かした経営戦略を行っているのが特徴です。

すかいらーくグループの運営・傘下の総店舗数は、2022年12月末時点で3,054店舗。

ファミレスと言えばという存在ですよね。
我が家も子供たちがバーミヤンが大好きなので、よく食べに行きます。

2. すかいらーくホールディングス(3197)の時価総額は?

すかいらーくホールディングス(3197)の時価総額は5,292億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクですね。

3. すかいらーくホールディングス(3197)の株価とPERと配当利回りは?

次にすかいらーくホールディングス(3197)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:2,326(2024年10月時点)

すかいらーくホールディングス(3197)の株価は、2,326円です。
100株単位で売買できるので、約23万円から投資をすることができます。

日本株の中では一般的な価格ですね。

PER:40.7倍(2024年10月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

すかいらーくホールディングス(3197)の場合、PERは40.7倍です。
かなり割高ですね。

配当利回り:0.75%(2024年10月時点)

続いて、配当利回りです。
すかいらーくホールディングス(3197)の場合、100株の投資をしてもらえる配当は、年間1,750円です。
利回りを計算すると、0.75%。

配当も少ないです。

ただ、すかいらーくホールディングスは株主優待が充実していることで人気を博している銘柄でもあります。
すかいらーくホールディングスの株主優待については↓に詳しくまとめているので、併せてご覧下さい。

4. すかいらーくホールディングス(3197)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

すかいらーくホールディングス(3197) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2019年に高値をつけ、その後は低迷しました。
ただ、直近は再び上昇し、2024年1月には上場来高値をつけています。

次に短期のチャートです。

すかいらーくホールディングス(3197) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、あまり方向感がないですね。
レンジの動きとなっています。

5. すかいらーくホールディングス(3197)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。

2019年度までは右肩上がりとなっていたのですが、2020年度にコロナの影響もあってか一度大きく落ち込みました。
ただ、その後は上昇し、直近は2019年度の水準に戻しそうな勢いです。

6. すかいらーくホールディングス(3197)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当はデコボコしていますね。
状況により、減配もあれば増配もあるという感じです。

あまり配当には期待できそうにないですね。

7. すかいらーくホールディングス(3197)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。

うーん、EPSは良くないですね。
直近4年間で2回も赤字になってしまっています。
2023年度もなんとか黒字化しましたが、EPSの数字としてはかなり物足りないですね。

8. すかいらーくホールディングス(3197)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSの推移を棒グラフで示してみました。

BPSもキレイな右肩上がりではないですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、2.85%です。
つまり、年間2.85%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. すかいらーくホールディングス(3197)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではすかいらーくホールディングス(3197)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

ROE(株主資本利益率)は直近2.95%。
うーん、かなり低いですね。

2023年度は黒字に戻せたからいいものの、それ以前の3年間はマイナスで算出できませんでした。

10. すかいらーくホールディングス(3197)の今後をまとめると

正直言って、あまり良くないですね。

コロナ前はいい感じで業績を伸ばせていたのですが、コロナの影響をいまだに払拭できていない印象です。
これから業績を伸ばせるかがポイントとなります。

一方で、株主優待銘柄として非常に人気な銘柄なので、この業績でも個人投資家からは人気があり、PERは高めです。
実は僕も株主優待目当てに100株保有しています。

気になる方は是非チェックしてみて下さい。