日本株分析

日清食品ホールディングス(2897)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、日清食品ホールディングス(2897)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 日清食品ホールディングス(2897)とは?

日清食品ホールディングス株式会社は、即席ラーメンの先駆者です。
もともと創業者の安藤百福によってインスタントラーメンの草分けのひとつである「チキンラーメン」が開発されました。

チキンラーメンおいしいですよね!
たまに食べたくなります。
カップ麺は2006年に明星食品子会社化したことで国内シェア5割を超えています。

主要子会社として日清食品、明星食品、日清シスコ、湖池屋があり主要取引先は三菱商事、伊藤忠商事となっています。

カップ麺市場を拡大するため海外に進出しており、インド、インドネシア、タイ、オランダ、アメリカ、ブラジルに現地工場を持ちます。
また味の素と提携しており、インドネシアやタイに合弁会社を設立しているほか、ミャンマーでは現地企業と合弁で進出しました。

そんな日清食品ホールディングス(2897)の現在の社員数は14,490人です。

2. 日清食品ホールディングス(2897)の時価総額は?

日清食品ホールディングス(2897)の時価総額は 1.23兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 日清食品ホールディングス(2897)の株価とPERと配当利回りは?

次に日清食品ホールディングス(2897)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:4,110円(2024年5月時点)

日清食品ホールディングス(2897)の株価は、4,110円です。
100株単位で売買できるので、約41万円から投資をすることができます。

うーん、ちょっと高いですね。
2024年1月1日に1株を3株の割合で株式分割しています。
元々は、今の3倍の資金がないと投資ができなかったと考えると、これでも随分と

PER:22.9倍(2024年5月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

日清食品ホールディングス(2897)の場合、PERは22.9倍です。

20倍を超えているので割高ですね。
それだけ期待が高い企業ということでしょうか。

配当利回り:1.70%(2024年5月時点)

続いて、配当利回りです。
日清食品ホールディングス(2897)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年7,000円です。
配当利回りを計算すると、1.70%。

日本株の中では普通ですね。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、日清食品ホールディングス(2897)の場合、株主優待として日清食品商品詰合せがもらえます。

日清食品ホールディングス(2897)の株主優待については↓に詳しくまとめているので、併せてご確認下さい。

4. 日清食品ホールディングス(2897)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

日清食品ホールディングス(2897) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

長期で見ると上昇トレンドです。
長期投資が報われている良い銘柄ですね。

次に短期のチャートです。

日清食品ホールディングス(2897) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、2024年1月に天井をつけて、その後は下がってきてしまっています。

5. 日清食品ホールディングス(2897)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
直近は右肩上がりで推移しています。

ちなみに、日清食品ホールディングス(2897)の決算月は3月です。

6. 日清食品ホールディングス(2897)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当もキレイな右肩上がりで伸びています。
今後も増配が期待できそうですね。

7. 日清食品ホールディングス(2897)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSは少しデコボコしていますが、比較的堅調です。

8. 日清食品ホールディングス(2897)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは、2019年度まではほぼ横ばいだったのですが、直近4年間はしっかりと右肩上がりで伸ばせています。
良いですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、5.81%です。
つまり、年間5.81%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 日清食品ホールディングス(2897)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは日清食品ホールディングス(2897)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは11.0%です。

良いですね。
合格ラインを超えています。

過去を見ても比較的高い水準の数字が並んでいます。

10. 日清食品ホールディングス(2897)の今後をまとめると

悪くはないです。
ただ、これといって今すぐに買いたいと思えるような魅力はありませんでした。

特に最近は株価がかなり上がってきてしまって、PERもかなり割高な水準となってしまっています。
チキンラーメンをはじめ素晴らしい商品をたくさん世に出している会社ですが、無理をして投資する銘柄ではないと思います。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。