日本株分析

ヤマハ発動機(7272)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、ヤマハ発動機(7272)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. ヤマハ発動機(7272)とは?

ヤマハ発動機株式会社は、静岡県磐田市に本社を置く、オートバイを中心とした輸送用機器を製造するメーカーです。

1955年に楽器のヤマハから分離しました。

二輪の売上規模は世界第4位であり、船外機やウォータービークルの販売台数は世界首位。
他にも船外機やバギー車、スノーモビル、電子基板実装ロボットなど多様な事業を展開しています。
また、エンジン受託生産でトヨタ自動車と提携しています。

ヤマハ発動機サッカー部は、サッカーJリーグのジュビロ磐田の母体です。

日経平均株価の構成銘柄の一つ。

そんなヤマハ発動機(7272)の現在の社員数は51,249人です。

2. ヤマハ発動機(7272)の時価総額は?

ヤマハ発動機(7272)の時価総額は 1.25兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. ヤマハ発動機(7272)の株価とPERと配当利回りは?

次にヤマハ発動機(7272)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,734円(2023年10月時点)

ヤマハ発動機(7272)の株価は、3,734円です。
100株単位で売買できるので、約37万円から投資をすることができます。

うーん、高いですね。
ただ、日本株の中では一般的な価格帯といえます。

PER:7.00倍(2023年10月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

ヤマハ発動機(7272)の場合、PERは7.00倍です。

10倍以下なのでかなり割安です。

配当利回り:3.88%(2023年10月時点)

続いて、配当利回りです。
ヤマハ発動機(7272)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年14,500円です。
配当利回りを計算すると、3.88%。

良いですね。
日本株の中では高配当の部類です。

配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。

なお、ヤマハ発動機(7272)の場合、株主優待として様々な優待品と交換できるポイントがもらえます。

ヤマハ発動機(7272)の株主優待については↓に詳しくまとめていますので、併せてご覧下さい。

ヤマハ発動機(7272)の株主優待と配当はオススメか?今日はヤマハ発動機(7272)の株主優待と配当についてご紹介します。 ヤマハ発動機(7272) 何がもらえる? 優待ポイントな...

4. ヤマハ発動機(7272)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

ヤマハ発動機(7272) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

すごいチャートですね。
ドンとピークに達して、その後ドカンと下がるという動きを数回繰り返しています。
いわゆるボラティリティ(変動率)の高い(大きい)銘柄です。
チャートだけで見るとあまり長期投資には向かないですね

ただ、直近は上場来高値を更新しています。

次に短期のチャートです。

ヤマハ発動機(7272) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

7月までは上昇トレンドを描いていたのですが、その後は下げに転じてしまっています。

5. ヤマハ発動機(7272)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2020年度まではほぼ横ばいだったのですが、直近は売上高を伸ばしています。
特に直近は売上高2兆円を超えました。
すごいですね。

ちなみに、ヤマハ発動機(7272)の決算月は12月です。

6. ヤマハ発動機(7272)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
配当も直近は増加しています。

今後も増配が期待できそうです。

7. ヤマハ発動機(7272)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

直近の伸びがすごいですね。
原材料価格の高騰によるコストアップに対して、価格修正を行なったことが功を奏したようです。
また、併せて為替の効果も効いているようですね。

8. ヤマハ発動機(7272)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは良いですね。
キレイな右肩上がりです。
長期投資の理想的な形ですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.7%です。
つまり、年間11.7%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. ヤマハ発動機(7272)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではヤマハ発動機(7272)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは17.4%です。

合格ラインを大幅に超えています。
良いですね。

過去もしっかりと合格ラインを超えています。
高ROEで良い経営をしていることがわかります。

10. ヤマハ発動機(7272)の今後をまとめると

良いですね。
優良銘柄だと思います。

PERも低いですし、高配当です。
それに、各数字の伸びも良かったです。

個人的にかなり気になる銘柄でした。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。