気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、JFEホールディングス(5411)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. JFEホールディングス(5411)とは?
JFEホールディングス株式会社は、大手鉄鋼メーカーのJFEスチールを中心に、JFEエンジニアリング、JFE商事を傘下に持つ持株会社です。
2002年に川崎製鉄とNKKとの合併によって設立された会社です。
社名のJFEは日本(Japan)、鉄鋼(鉄の元素記号Fe)、エンジニアリング(Engineering)を組み合わせたものであり、また日本を代表する未来志向の企業グループ(Japan Future Enterprise)を意味するそうです。
中核のJFEスチールは粗鋼生産国内2位、世界でも10位圏内です。
西日本製鉄所(福山、倉敷)は世界有数の規模を誇ります。
日経平均株価(日経225)構成銘柄で、TOPIX Large70の旧構成銘柄。
Fortune Global 500において世界第365位。
そんなJFEホールディングス(5411)の現在の社員数は64,241人です。
2. JFEホールディングス(5411)の時価総額は?
JFEホールディングス(5411)の時価総額は 1.46兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. JFEホールディングス(5411)の株価とPERと配当利回りは?
次にJFEホールディングス(5411)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,291円(2024年5月時点)
JFEホールディングス(5411)の株価は、2,291円です。
100株単位で売買できるので、約23万円から投資をすることができます。
日本株の中では一般的な価格です。
高くも安くもないといった感じです。
PER:6.62倍(2024年5月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
JFEホールディングス(5411)の場合、PERは6.62倍です。
10倍を割っているのでかなり割安です。
配当利回り:4.80%(2024年5月時点)
続いて、配当利回りです。
JFEホールディングス(5411)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年11,000円です。
配当利回りを計算すると、4.80%。
良いですね。
日本株の中では高配当の部類です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、JFEホールディングス(5411)の場合、株主優待として工場見学ができます(多数の場合は抽選)。
JFEホールディングス(5411)の株主優待については↓に詳しくまとめていますので、併せてご覧下さい。
4. JFEホールディングス(5411)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2007年をピークに大きく下落しています。
こういう動きをする同業界(鉄鋼業)の日本株、多いですね。
この時のピーク時から一時は約6分の1程度にまで落ちてしまっています。
600万円投資していた人が100万円になってしまった計算です。
恐ろしいですね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
良いですね。
2023年10月以降、しっかりと下値を切り上げながら推移しています。
5. JFEホールディングス(5411)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2020年度はコロナの影響もあり、やや落ち込みましたが、その後はしっかりと伸ばし、コロナ前の水準以上の売上高となっています。
良いですね。
比較的堅調です。
ちなみに、JFEホールディングス(5411)の決算月は3月です。
6. JFEホールディングス(5411)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
デコボコしていますね。
業績によって増配も減配もありそうです。
7. JFEホールディングス(5411)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSもデコボコですね。
2019年度と2020年度はコロナの影響で赤字となってしまいました。
ただ、2021年度はいきなりリーマンショック以降最高益を記録しています。
回復が早いですね。
8. JFEホールディングス(5411)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
うーん、あまりパッとしませんね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、2.61%です。
つまり、年間2.61%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. JFEホールディングス(5411)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではJFEホールディングス(5411)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは8.01%です。
合格ラインは超えられていません。
10. JFEホールディングス(5411)の今後をまとめると
日本を代表する大企業であることは間違いありません。
また、高配当・低PERは魅力的ですね。
ただ、各数字の伸びは、すごくいいという感じではありませんでした。
とはいえ、買うタイミングを見計らえば悪くないなと感じます。
個人的にもウォッチしていきたい銘柄です。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。