日本株分析

川崎重工業(7012)の今後の株価を予想・分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、川崎重工業(7012)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 川崎重工業(7012)とは?

川崎重工業株式会社は、東京都港区および兵庫県神戸市中央区に本社を置く重工業メーカーです。

オートバイ・航空機・鉄道車両・船舶・軍事ヘリコプターなどの輸送機器、その他機械装置を製造しています。

三菱重工業(MHI)・IHI(旧石川島播磨重工業)と共に三大重工企業の一角を成します。

日経平均株価の構成銘柄の一つ。

以下はWikipediaより引用

会社の歴史は19世紀の明治時代より始まっており、東京築地の川崎築地造船所に端を発している。
大正時代の第一次世界大戦による造船活況、そして世界大恐慌、昭和時代の第二次世界大戦、戦後の高度成長期と日本の近代史・産業史とともに存続してきた日本を代表する総合重機械産業である。

三菱重工業・IHIとともに三大重工業の一角を担う名門企業でもある。
一方で、重工業では珍しく、日本国内でファナックに次ぐ第2位、世界では第4位のロボット産業としての存在感を確立しており、IoTやAIに至る第四次産業革命の一端を担う業容を拡大しつつある。

また、水素社会の確立を見越した水素チェーンのインフラ技術確立にいち早く取り組んでおり特筆に値する。これらの歴史は従来製品の延長だけで満足せず、新たなる分野での「テクノロジーの頂点」を目指す社風の成果とされる。

日立製作所内で設立されている日立返仁会(日立博士会)や日立技術士会と同じく、企業内において理工系国家最高資格の技術士、国家最高称号・学位である博士号取得を積極的に推進し、技術士資格取得者から構成する川重技術士会(約140名)や博士号取得者で構成される川重博士会(約120名)を設立している。

さらには自社内の社報で技術士・博士号取得者を定期的に公開しており「テクノロジーの頂点へ」という気風を強力に後押ししている。

間違いなく、日本を支える大企業です。

そんな川崎重工業(7012)の現在の社員数は38,254人です。

2. 川崎重工業(7012)の時価総額は?

川崎重工業(7012)の時価総額は 7,777億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 川崎重工業(7012)の株価とPERと配当利回りは?

次に川崎重工業(7012)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:4,643円(2024年3月時点)

川崎重工業(7012)の株価は、4,643円です。
100株単位で売買できるので、約46万円から投資をすることができます。

うーん、ちょっと高いですね。
これだと、なかなか株式投資初心者の方にとっては、気軽に投資ができませんね。

PER:64.8倍(2024年3月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

川崎重工業(7012)の場合、PERは64.8倍です。

たっ、高いですね!
かなりの割高状態です。

配当利回り:0.86%(2024年3月時点)

続いて、配当利回りです。
川崎重工業(7012)の場合、100株投資をしてもらえる配当は4,000円です。
配当利回りを計算すると、0.86%。

配当はほとんどありませんね。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、川崎重工業(7012)の場合、株主優待はありません。

4. 川崎重工業(7012)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

川崎重工業(7012) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

方向感はありません。
バブル期以降大きく下げ、上げては下げをくりかえしています。

次に短期のチャートです。

川崎重工業(7012) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年12月以降すごい勢いで伸びています。
すごいですね。

5. 川崎重工業(7012)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

比較的堅調です。
悪くないです。

直近の売上高は1.7兆円を超えています。
すごい規模ですね。

ちなみに、川崎重工業(7012)の決算月は3月です。

6. 川崎重工業(7012)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当はデコボコですね。
増配もあれば減配もあるといった感じで安定していません。

7. 川崎重工業(7012)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、よくないですね。
ガチャガチャしています。
長期投資の理想とする右肩上がりからは程遠いです。

8. 川崎重工業(7012)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは比較的堅調です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、4.66%です。
つまり、年間4.66%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 川崎重工業(7012)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは川崎重工業(7012)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、9.20%です。

合格ラインは超えられていませんが、おしいですね。
ただ、過去を見ると、一度も合格ラインを超えられていません。

今後に期待ですね。

ちなみに、流動比率は1.20倍です。
こちらは1倍を超えているので、問題ありません。

10. 川崎重工業(7012)の今後をまとめると

うーん、微妙ですね数字がパッとしませんでした。

また、最近は株価が急騰してしまっていて、PERもかなり割高な状態です。
その辺りを考慮すると、個人的には「欲しい」というレベルにまで至りませんでした。

ただ、日本を代表する大企業ですし、決してポテンシャルは悪くないと思います。
詳細気になる方は四季報などを見てみて下さい。