気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、ロート製薬(4527)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. ロート製薬(4527)とは?
ロート製薬株式会社は、大阪府大阪市生野区巽西に本社を置く日本の製薬会社です。
前身の「信天堂山田安民薬房」は1899年(明治32年)に創業。
現在は胃腸薬や一般向け目薬をはじめとする一般用医薬品(OTC医薬品)や健康食品、スキンケア製品を主力商品としており、医療用医薬品には一切参入していません。
更にグループ企業としてアメリカ合衆国のメンソレータム社を傘下に置きます。
主力の一般用目薬ではトップシェアを誇っています。
やはりロート製薬といえば目薬という印象ですよね。
ただ、最近では『肌研』が急成長しスキンケアが柱になっています。
そんなロート製薬(4527)の現在の社員数は6,619人です。
2. ロート製薬(4527)の時価総額は?
ロート製薬(4527)の時価総額は 6,967億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. ロート製薬(4527)の株価とPERと配当利回りは?
次にロート製薬(4527)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:3,054円(2024年3月時点)
ロート製薬(4527)の株価は、3,054円です。
100株単位で売買できるので、約31万円から投資をすることができます。
30万円を超えています。
日本株の中では普通ですが、やっぱり一般の感覚だと高いですね。
PER:23.2倍(2024年3月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
ロート製薬(4527)の場合、PERは23.2倍です。
20倍以上なので、少し割高ですね。
配当利回り:0.88%(2024年3月時点)
続いて、配当利回りです。
ロート製薬(4527)の場合、100株投資をしてもらえる配当は2,700円です。
配当利回りを計算すると、0.88%。
配当はほとんどありませんね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、ロート製薬(4527)の場合、株主優待としてロート製薬製品と交換できるポイント(ココロートパークポイント)などがもらえます。
ロート製薬(4527)の株主優待については↓にまとめているので、併せてご覧下さい。
4. ロート製薬(4527)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
いいですね。
長期でしっかりと上昇しています。
長期投資が比較的報われているチャートです。
直近の高値は2022年12月につけた4,810円です。
そこから比べると、現在は少し下げてしまっていますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年10月までは右肩上がりだったのですが、その後は下降トレンドとなってしまっています。
5. ロート製薬(4527)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
比較的堅調です。
いいですね。
売上は2,500億円を超えそうです。
ちなみに、ロート製薬(4527)の決算月は3月です。
6. ロート製薬(4527)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりとなっています。
良いですね。
今後も増配が期待できます。
7. ロート製薬(4527)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらも堅調です。
いいですね。
8. ロート製薬(4527)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSもしっかりと右肩上がりで伸びています。
いいですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.1%です。
つまり、年間10.1%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいです。
9. ロート製薬(4527)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではロート製薬(4527)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、12.6%です。
しっかりと合格ラインを超えてきています。
過去を見ても、最近は安定して合格ラインを超えていますね。
いいですね。
ちなみに、流動比率は2.43倍です。
こちらは1倍を超えているので、問題ありません。
10. ロート製薬(4527)の今後をまとめると
各数字の伸びはよかったです。
いい銘柄です。
PERは少し高めですが、個人的にも気になる銘柄でした。
気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。