日本株分析

千葉銀行(8331)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、千葉銀行(8331)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 千葉銀行(8331)とは?

株式会社千葉銀行は、千葉県千葉市中央区に本店を置く地方銀行です。

千葉県内では圧倒的なシェアを誇り、千葉県や千葉市をはじめ県内の多くの自治体の指定金融機関でもあります。
投資信託残高及び年金保険の販売額累計が地銀ではトップを誇ります。

また、地銀でありながら、ニューヨーク・ロンドン・香港に支店を、上海・シンガポール・バンコクに駐在員事務所を持ち、また東京23区や埼玉県東部(武蔵野線・東武野田線沿線)・茨城県南部(つくばエクスプレス沿線)、茨城県鹿行地域等に支店や法人営業所を開設しています。

日経平均株価の銘柄の1つ。

そんな千葉銀行(8331)の現在の社員数は4,164人です。

2. 千葉銀行(8331)の時価総額は?

千葉銀行(8331)の時価総額は 7,712億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 千葉銀行(8331)の株価とPERと配当利回りは?

次に千葉銀行(8331)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:1,064円(2024年1月時点)

千葉銀行(8331)の株価は、1,064円です。
100株単位で売買できるので、約11万円から投資をすることができます。

10万円近くで買える日本株です。
いいですね。
これなら投資初心者でも気軽に購入することができます。

PER:12.6倍(2024年1月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

千葉銀行(8331)の場合、PERは12.6倍です。

PERは15倍以下なので、適正水準と言えます。
ただ、他の銀行株、とくにメガバンクと比較するとPERは高めですね。

配当利回り:2.82%(2024年1月時点)

続いて、配当利回りです。
千葉銀行(8331)の場合、100株投資をしてもらえる配当は3,000円です。
配当利回りを計算すると、2.82%。

配当は高めです。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、千葉銀行(8331)の場合、株主優待として、千葉県特産品などがもらえます。

千葉銀行(8331)の株主優待については↓にまとめているので、併せてご確認下さい。

4. 千葉銀行(8331)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

千葉銀行(8331) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

うーん、方向感がないですね。
値動きは結構激しいです。

上場来最高値は1989年。
バブル期の最高値を超えられない典型的な日本株ですね。

次に短期のチャートです。

千葉銀行(8331) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年3月から9月まではなかなかの勢いで右肩上がりで上昇していたのですが、その後はあまり方向感の無い動きとなってしまっています。

5. 千葉銀行(8331)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2021年度まではほぼ横ばいだったのですが、直近は一つ上に伸ばしましたね。

ちなみに、千葉銀行(8331)の決算月は3月です。

6. 千葉銀行(8331)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は良いですね。
右肩上がりで増えています。

今後も増配が期待できそうです。

7. 千葉銀行(8331)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、EPSは理想とする右肩上がりではないですね。
ただ、2021年度からはしっかりと伸ばせています。

8. 千葉銀行(8331)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは比較的堅調です。
しっかりと伸ばせていますね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、4.44%です。
つまり、年間4.44%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 千葉銀行(8331)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは千葉銀行(8331)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、5.68%です。

合格ラインの10%は超えていません。
日本株の中では普通ですね。
でもやっぱりもっとROE高くなってほしいです。

10. 千葉銀行(8331)の今後をまとめると

うーん、正直パッとしませんでした。
ものすごく高配当というわけでも、数字がいいわけでもない。
キラリと光るものはありませんでした。
無理して投資をするような銘柄ではないです。

気になる方は是非IRなどをチェックしてみて下さい。