気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、TOTO(5332)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. TOTO(5332)とは?
TOTO株式会社は、福岡県北九州市小倉北区に本社を置く、衛生陶器をはじめとする住宅設備機器などの製造販売を行うメーカーです。
日本では、トイレ、洗面器などの衛生陶器で約6割のシェアがあり第1位となっています。
なお、ユニットバスはTOTOが最初に発売したものだそうです。
東証プライム上場。
日経平均株価採用銘柄。
旧社名は東洋陶器株式会社。
1970年3月1日の東陶機器株式会社への社名変更を経て、2007年5月15日に従来商標・ブランドとして用いてきたTOTOを正式社名に変更しました。
そんなTOTO(5332)の現在の社員数は34,614人です。
2. TOTO(5332)の時価総額は?
TOTO(5332)の時価総額は 7,275億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. TOTO(5332)の株価とPERと配当利回りは?
次にTOTO(5332)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:4,289円(2024年3月時点)
TOTO(5332)の株価は、4,289円です。
100株単位で売買できるので、約43万円から投資をすることができます。
うーん、ちょっと高いですね。
これだとなかなか気軽に投資ができませんね。
PER:18.7倍(2024年3月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
TOTO(5332)の場合、PERは18.7倍です。
20倍以下なので、適正水準と言えます。
配当利回り:2.33%(2024年3月時点)
続いて、配当利回りです。
TOTO(5332)の場合、100株投資をしてもらえる配当は10,000円です。
配当利回りを計算すると、2.33%。
高配当とまではいきませんが、そこそこは配当があるといった印象です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、TOTO(5332)の場合、株主優待として、TOTO関連商品2,000円相当がもらえます。
TOTO(5332)の株主優待については↓に詳しくまとめていますので、併せてご覧下さい。
4. TOTO(5332)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2013年ごろからかなりしっかり上昇しています。
ただ、直近は下降トレンドとなってしまっていますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年5月から11月まではキレイな下降トレンドでした。
ただ、その流れも11月で終わり、その後は調整局面を迎えているように見えますね。
5. TOTO(5332)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2020年度まではほぼ横ばいだったのですが、直近はしっかりと伸ばせており、売上高7,000億円を超えました。
すごい規模ですね。
ちなみに、TOTO(5332)の決算月は3月です。
6. TOTO(5332)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当は2020年度に一度大きく減配しましたが、それを除けば右肩上がりで増えています。
良いですね。
今後も増配が期待できます。
7. TOTO(5332)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSはデコボコですね。
理想とする右肩上がりにはなっていません。
8. TOTO(5332)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSは良いですね。
右肩上がりでしっかりと伸ばせています。
株主の価値をしっかり上げてきています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、7.26%です。
つまり、年間7.26%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. TOTO(5332)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではTOTO(5332)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、8.59%です。
直近は合格ラインは超えられていませんが、過去の数字を見てもROEは高めです。
経営が上手い証拠です。
プラスポイントです。
ちなみに、流動比率は1.33倍です。
こちらは1倍を超えているので、問題ありません。
10. TOTO(5332)の今後をまとめると
TOTOは、われわれにも非常に馴染みのある会社です。
それだけに期待していたのですが、見てみると数字はあまりよくありませんでした。
例えるなら「キライじゃないけど、それだけ(好きでもない)」といった印象です。
無理して買う銘柄ではないです。
他にもっと良い銘柄はたくさんあります。
次、行きましょう。