気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、大東建託(1878)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 大東建託(1878)とは?
大東建託株式会社は、建設および不動産会社です。
賃貸管理、仲介において業界トップであり、建物賃貸事業で最大手の企業。
名古屋市創業。
北は旭川から南は沖縄までの47都道府県で235支店を展開しています。
そんな大東建託(1878)の現在の社員数は17,422人です。
2. 大東建託(1878)の時価総額は?
大東建託(1878)の時価総額は 1.08兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 大東建託(1878)の株価とPERと配当利回りは?
次に大東建託(1878)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:16,585円(2024年7月時点)
大東建託(1878)の株価は、16,585円です。
100株単位で売買できるので、約166万円から投資をすることができます。
高いですね。
いわゆる値がさ株というやつです。
こういった銘柄は僕のような普通のサラリーマンにはとてもではないですが、手が出せません。
PER:14.3倍(2024年7月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
大東建託(1878)の場合、PERは14.3倍です。
15倍前後なので、適正水準です。
配当利回り:3.47%(2024年7月時点)
続いて、配当利回りです。
大東建託(1878)の場合、100株投資をしてもらえる配当は57,500円です。
配当利回りを計算すると、3.47%。
良いですね。
高配当の部類です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、大東建託(1878)の場合、株主優待はありません。
4. 大東建託(1878)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
良いですね。
比較的堅調です。
上場来高値は、2017年12月につけた23,550円。
上場来安値は、1998年10月につけた706円なので、株価は20年間でなんと30倍以上になった計算になります。
ただ、2018年以降は下降トレンドとなり、その後約2年間は株価が低迷しましたが、2020年から再び現在に至るまで上昇トレンドとなっています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期は、引いてみると右肩上がりのチャートとなっています。
5. 大東建託(1878)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
堅調です。
2020年度はコロナの影響もあってかやや下げましたが、直近はコロナ前の水準を上回り、売上高1.7兆円を超えました。
ちなみに、大東建託(1878)の決算月は3月です。
6. 大東建託(1878)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当はまだコロナ前の水準に戻っていません。
ただ、配当性向は50%を維持しています。
かなり高い水準ですよね。
今後も業績次第ではありますが増配が期待できそうです。
7. 大東建託(1878)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSも2020年度にガクッと下がってしまっています。
まだコロナ前の水準まで戻せていませんね。
今後に期待したいところです。
8. 大東建託(1878)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSはキレイな右肩上がりです。
良いですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.03%です。
つまり、年間8.03%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 大東建託(1878)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは大東建託(1878)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、18.6%です。
しっかりと合格ラインを超えています。
過去を見ても高ROEの数字が並んでいますね。
素晴らしいです。
10. 大東建託(1878)の今後をまとめると
悪くないですね。
優良銘柄だと思います。
ただ、ネックなのはやはりその必要投資額の高さです。
100株買うのに、150万円以上もの投資が必要となると、資産がまだ多くない人はポートフォリオが大東建託一色となってしまいます。
ただ、最近ではLINE証券やネオモバなど、1株から投資ができるサービスも存在はしているので、そういった証券会社を利用している人は検討してみてもいいかもしれません。
あと気になるは、やはり今後金利が上がっていく中で、不動産業界への投資はどうなのかというところの不安が残りますよね。
気になる方は是非IRや四季報を確認してみて下さい。