日本株分析

「超優良銘柄」神戸物産(3038)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、神戸物産(3038)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 神戸物産(3038)とは?

株式会社神戸物産は、兵庫県加古川市に本社を置く日本の企業です。

1981年創業。
食品スーパー事業を中心に、外食・中食事業やエコ再生エネルギー事業なども手掛けています。

主に業務用食品の販売を手がけるフランチャイズチェーン (FC) 方式のチェーンストアである「業務スーパー」を展開していることで特に知られており、当名称は同社の商標となっているそうです。

業務用というBtoB分野の業態だったのを、個人用というBtoC分野に幅を広げました。
そして、PB(プライベートブランド)商品も拡大しています。
独自の商品開発でPB品を安価で供給し、運営はFC加盟店に任せて収益を得る事業モデルを確立しています。

ちなみに売上高比率は、業務スーパーが88%です。

そんな神戸物産(3038)の現在の社員数は1,565人です。

2. 神戸物産(3038)の時価総額は?

神戸物産(3038)の時価総額は 9,165億円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 神戸物産(3038)の株価とPERと配当利回りは?

次に神戸物産(3038)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:4,165円(2023年12月時点)

神戸物産(3038)の株価は、4,165円です。
100株単位で売買できるので、約42万円から投資をすることができます。

結構投資資金が必要ですね。
この企業は一時期毎年のように株式分割を行っていました。

PER:43.1倍(2023年12月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

神戸物産(3038)の場合、PERは43.1倍です。

けっこう割高といえます。
それだけ人気が集中しているということです。

配当利回り:0.53%(2023年12月時点)

続いて、配当利回りです。
神戸物産(3038)の場合、100株投資をしてもらえる配当は2,200円です。
配当利回りを計算すると、0.53%。

こちらはほとんどありません。

配当金の権利確定日は、毎年10月末日です。

なお、神戸物産(3038)の場合、株主優待としてJCBギフトカードがもらえます。

神戸物産(3038)の株主優待については↓に詳しくまとめているので、併せてご覧下さい。

4. 神戸物産(3038)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

神戸物産(3038) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

上場は2006年の6月です。

いいですね!
キレイな上昇トレンドを長期で描けています。
すばらしいです。
2013年12月には安値68円だったのですが、直近は4,000円を上回る水準で推移しています。
なんと、58倍です!

もし仮に2013年12月に100万円分投資をしていたら現在では5,800万円になっているわけですから、すごいですね!

次に短期のチャートです。

神戸物産(3038) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、あまり方向感が掴みづらいですが、直近は大きく上昇していますね。

5. 神戸物産(3038)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
しっかりと右肩上がりで伸びています。

コロナ禍もしっかりと売上高を伸ばせているところは特に評価できるポイントだと思います。

ちなみに、神戸物産(3038)の決算月は10月です。

6. 神戸物産(3038)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も少ないながらも右肩上がりで増えていますね。

7. 神戸物産(3038)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらはキレイな右肩上がりです。
素晴らしいです。
長期投資の理想とする伸び方です。

8. 神戸物産(3038)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらも素晴らしいです。
キレイな右肩上がりです。
長期投資のお手本のような形です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、32.8%です。
つまり、年間32.8%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしい成長率ですね。

9. 神戸物産(3038)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは神戸物産(3038)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、21.9%です。

いいですね!
合格ラインをしっかり超えています。
ROEはかなり高いラインです。
日本株の中でもトップクラスです。
素晴らしいです。

10. 神戸物産(3038)の今後をまとめると

超優良銘柄ですね。

各数字の伸びがとても良かったです。
今後も成長を感じさせるに十分の実績です。

ただ、PERが高く、少し割高なのは気になります。
とはいえ、そのPERに見合うだけの成長性があるので、個人的にも気になる銘柄でした。

気になった方はぜひIRなどもチェックして検討を行ってみて下さい。