気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、マツキヨココカラ&カンパニー(3088)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)とは?
株式会社マツキヨココカラ&カンパニーは、ドラッグストア運営のマツモトキヨシグループとココカラファイングループを中心とする持株会社です。
2021年10月1日をもって、ココカラファイングループとの経営統合が完了し、株式会社マツモトキヨシホールディングスから商号変更したうえで、再度純粋持株会社へ移行しました。
現在、マツモトキヨシは全国1923店舗、ココカラファインは1566店舗あり、合計は3489店舗となります。
ドラッグストアの売上高ランキングでは、「ウエルシア」「ツルハ」についで3位となります。
ただ、収益性と時価総額では業界の中で圧倒的な1位となっています。
そんなマツキヨココカラ&カンパニー(3088)の現在の社員数は6,692人です。
2. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の時価総額は?
マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の時価総額は 9,797億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の株価とPERと配当利回りは?
次にマツキヨココカラ&カンパニー(3088)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,348円(2024年7月時点)
マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の株価は、2,348円です。
100株単位で売買できるので、約23万円から投資をすることができます。
日本株の中では平均的な価格です。
なお、マツキヨココカラ&カンパニー(3088)は、2023年9月30日を基準日として1株を3株に株式分割しています。
これによって、かなり投資がし易くなりました。
PER:18.7倍(2024年7月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の場合、PERは18.7倍です。
20倍以下なので、適正水準といえます。
配当利回り:1.79%(2024年7月時点)
続いて、配当利回りです。
マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の場合、100株投資をしてもらえる配当は4,200円です。
配当利回りを計算すると、1.79%。
配当は普通ですね。
多くも少なくもありません。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の場合、株主優待として全国のマツモトキヨシやココカラファインの店舗で利用できる商品券がもらえます。
マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の株主優待については↓に詳しくまとめているので、併せてご覧下さい。
4. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
いいですね。
右肩上がりとなっています。
この10年で株価は6倍以上となっています。
しっかりと長期投資が報われていますね。
ただ、直近は行き過ぎた反動からか、株価を下げてきてしまっています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
完全に右肩下がりの下降トレンドですね。
良くないですね。
5. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
いいですね。
右肩上がりです。
特に2021年にマツモトキヨシとココカラファインが経営統合してからの伸びがすごいです。
ちなみに、マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の決算月は3月です。
6. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで増えています。
いいですね。
7. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
コロナの影響で2020年度はやや落ち込みましたが、その後はしっかりと伸ばせています。
特に直近の伸びはすごいですね。
経営統合によってPB商品拡販などの効果が表れてきたことが要因の1つのようです。
8. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSも右肩上がりです。
いいですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.4%です。
つまり、年間11.4%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではマツキヨココカラ&カンパニー(3088)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、10.8%です。
合格ラインをしっかりと超えてきていますね。
過去を見ても、高ROE体質であることがわかります。
ちなみに、流動比率は1.21倍です。
こちらは1倍以上なので、問題ありません。
10. マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の今後をまとめると
いいですね。
配当が多くない点以外は、非常に良かったです。
各数字の伸びもいいですし、ココカラファインとの経営統合による効果も見えてきています。
さらなる今後の成長が期待できる銘柄だと思いました。
個人的にも気になる銘柄です。
今後もウォッチしていきたいと思います。
気になる方はIRなどチェックしてみて下さい。