気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、しずおかフィナンシャルグループ(5831)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. しずおかフィナンシャルグループ(5831)とは?
株式会社しずおかフィナンシャルグループは、静岡銀行などを傘下に収める日本の金融持株会社です。
2022年10月3日に静岡銀行の単独株式移転により設立されました。
また、当社の設立に際しグループ内再編として、静岡銀行が有する一部の子会社及びマネックスグループ株式会社の株式を現物配当により取得し直接出資としています。
山梨中央銀行や名古屋銀行など静岡銀行と業務提携している他銀行とは、設立時点では株式の持ち合いを行っていません。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。
そんなしずおかフィナンシャルグループ(5831)の現在の社員数は3,945人です。
2. しずおかフィナンシャルグループ(5831)の時価総額は?
しずおかフィナンシャルグループ(5831)の時価総額は 8,011億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. しずおかフィナンシャルグループ(5831)の株価とPERと配当利回りは?
次にしずおかフィナンシャルグループ(5831)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,444円(2024年2月時点)
しずおかフィナンシャルグループ(5831)の株価は、1,444円です。
100株単位で売買できるので、約14万円から投資をすることができます。
日本株の中では比較的投資がし易い価格ですね。
PER:14.3倍(2024年2月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
しずおかフィナンシャルグループ(5831)の場合、PERは14.3倍です。
15倍以下なので、適正水準といえます。
配当利回り:2.70%(2024年2月時点)
続いて、配当利回りです。
しずおかフィナンシャルグループ(5831)の場合、100株投資をしてもらえる配当は3,900円です。
配当利回りを計算すると、2.70%。
高配当とまではいえませんが、配当は結構ありますね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日です。
なお、しずおかフィナンシャルグループ(5831)の場合、株主優待はありません。
4. しずおかフィナンシャルグループ(5831)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
長期と言っても、2022年10月3日に上場したばかりなので、あまり多くの情報はありません。
ただ、とにかく上場してから右肩上がりですね。
上場来安値は、上場直後の10月6日につけた847円です。
この頃から考えると現在は、株価を1.7倍に伸ばせたことになります。
良いですね。
長期投資が報われています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ても、右肩上がりの上昇トレンドです。
まだまだ伸びそうな勢いを感じます。
5. しずおかフィナンシャルグループ(5831)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
1年分の情報しかないので、なんともいえません。
ただ、売上高は、地方銀行最大手の横浜銀行を有するコンコルディア・フィナンシャルグループに迫る数字ですね。
ちなみに、しずおかフィナンシャルグループ(5831)の決算月は3月です。
6. しずおかフィナンシャルグループ(5831)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も2年分の情報しかありませんが、直近は前年に対して倍以上の数字となっていますね。
今後も増配に期待したいところです。
7. しずおかフィナンシャルグループ(5831)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSは1年分の情報だけだとなんとも言えませんね。
8. しずおかフィナンシャルグループ(5831)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSも1年分の情報だけだとなんとも言えませんが、ここからPBRを算出すると0.7倍となるので、現在の株価は割安だということができます。
この水準は、地方銀行最大手のコンコルディア・フィナンシャルグループや、メガバンクの代表格であるみずほフィナンシャルグループとほぼ同じ水準です。
PBRとは、
「Price Book-Value Ratio」の略称で、企業の資産内容や財務状態をもとに株価水準を測る指標のこと。
「株価÷1株当たり純資産(BPS)」で求められ、単位は「倍」(例えば株価が1,000円で1株当たり純資産が1,000円の場合、PBRは1倍)。
一般的に数値が高いほど割高、低いほど割安と判断される。
出処:三菱UFJモルガン・スタンレー証券ホームページ
9. しずおかフィナンシャルグループ(5831)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではしずおかフィナンシャルグループ(5831)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、4.56%です。
低いですね。
合格ラインを超えられていません。
ただ、銀行はどこもこんなものです。
10. しずおかフィナンシャルグループ(5831)の今後をまとめると
まだ上場して日が浅い銘柄なので、正直なんとも言えません。
配当はそこそこありますし、PERがとりわけ高いわけではないので、良いかなとも思えるのですが、あえて投資をする理由も見当たりませんでした。
気になる方は四季報なども併せてチェックしてみて下さい。