気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、大林組(1802)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 大林組(1802)とは?
株式会社大林組は、東京都港区港南に本社を置く、日本の総合建設会社(スーパーゼネコン)です。
鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店とともにスーパーゼネコン5社の一つ。
創業以来、永らく竹中工務店、奥村組、錢高組、鴻池組と並び大阪に拠点を置いていましたが、2010年、登記上の本店を東京の品川インターシティに移転しました。
1892年創業。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。
名前は大企業っぽくないですが、日本をインフラを支える巨大企業です。
あのスカイツリーだって造っちゃうすごい会社です。
そんな大林組(1802)の現在の社員数は15,470人です。
2. 大林組(1802)の時価総額は?
大林組(1802)の時価総額は 1.35兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 大林組(1802)の株価とPERと配当利回りは?
次に大林組(1802)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,879円(2024年8月時点)
大林組(1802)の株価は、1,879円です。
100株単位で売買できるので、約19万円から投資をすることができます。
日本株の中では一般的な価格帯ですね。
PER:15.5倍(2024年8月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
大林組(1802)の場合、PERは15.5倍です。
PERは15倍前後なので、適正水準と言えます。
配当利回り:4.26%(2024年8月時点)
続いて、配当利回りです。
大林組(1802)の場合、100株投資をしてもらえる配当は8,000円です。
配当利回りを計算すると、4.26%。
いいですね。
日本株の中では配当が多い方です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、大林組(1802)の場合、株主優待はありません。
4. 大林組(1802)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
良いですね。
長期で見ると、右肩上がりとなっています。
長期投資が報われていますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ても右肩上がりですね。
良いですね。
5. 大林組(1802)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
売上高はコロナの影響もあり、2020年度に少しだけ下げましたが、直近はコロナ前の水準を上回っています。
2.5兆円に届きそうな勢いですね。
ちなみに、大林組(1802)の決算月は3月です。
6. 大林組(1802)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
2022年度まではほぼ横ばいだったのですが、直近2年間は大きく増配していますね。
今後も増配が期待できそうです。
7. 大林組(1802)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
うーん、デコボコですね。
あまり良くないです。
8. 大林組(1802)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSはキレイな右肩上がりとなっています。
良いですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.93%です。
つまり、年間9.93%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 大林組(1802)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは大林組(1802)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、6.52%です。
合格ラインの10%は超えていません。
ただ、過去を見ると比較的高ROE体質であることがわかります。
ちなみに、直近の流動比率は1.18倍です。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
10. 大林組(1802)の今後をまとめると
高配当でそこそこのPERです。
また、ESPを除く数字の伸びもまずますでした。
ただ、個人的には、これ!という光るポイントが見つけられませんでした。
とはいえ、日本を代表するスーパーゼネコンです。
今後株価が下がり、PERが10倍近くまで下がってきたら、検討してみても良いかもしれません。
気になる方は四季報などでも詳細を確認してみて下さい。