気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、SBIホールディングス(8473)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. SBIホールディングス(8473)とは?
SBIホールディングス株式会社は、金融持株会社です。
ネット証券最大手のSBI証券と日本長期信用銀行の流れを汲むSBI新生銀行、及び日本最大のベンチャーキャピタルであるSBIインベストメントを中心に、証券業、銀行業、保険業、ノンバンク、資産運用事業、プライベートエクイティ投資、暗号資産、ヘルスケアなど多数の事業と子会社を傘下に抱える金融コングロマリットである「SBIグループ」を形成しています。
コングロマリットとは、狭義には、多業種間にまたがる巨大企業のこと。
ただ、今日では、多業種間にまたがらない巨大企業もコングロマリットと呼ばれることも少なくない。
複合企業(複合企業体) や グループ会社などとも呼ばれる。
(出処:ウィキペディア)
ソフトバンク(現・ソフトバンクグループ)の子会社として設立されたソフトバンク・インベストメントを前身としています。
しかし、過度なリスクを取り続けるソフトバンクが財務の安定性が求められる金融事業を並行して行うことは困難であったため、2006年8月2日をもって同グループから完全に独立。
ネット銀行や私設取引システム運営、ブロックチェーンなど新しい領域での事業開発に強みを持っています。
また、新生銀行に対するTOBを宣言するなど、「第4のメガバンク」を目指し拡大路線を採っています。
2022年には三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)と包括的資本業務提携(通称“SMBC-SBI アライアンス”)を締結し、SMFGからの出資を受けるなど、同社との関係性を深めています。
そんなSBIホールディングス(8473)の現在の社員数は18,756人です。
2. SBIホールディングス(8473)の時価総額は?
SBIホールディングス(8473)の時価総額は 1.06兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. SBIホールディングス(8473)の株価とPERと配当利回りは?
次にSBIホールディングス(8473)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:3,524円(2024年8月時点)
SBIホールディングス(8473)の株価は、3,524円です。
100株単位で売買できるので、約35万円から投資をすることができます。
うーん、高いですねー。
単元株が100株となり、最近5万円以下で購入できる日本株も増えてきたので決してお手頃とは言えません。
PER:10.0倍(2024年8月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
SBIホールディングス(8473)の場合、PERは10.0倍です。
PERは10倍なので、割安と言えます。
配当利回り:4.54%(2024年8月時点)
続いて、配当利回りです。
SBIホールディングス(8473)の場合、100株投資をしてもらえる配当は16,000円です。
配当利回りを計算すると、4.54%。
いいですね。
日本株の中では高配当の部類です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、SBIホールディングス(8473)の場合、株主優待として、健康補助食品などがもらえます。
SBIホールディングス(8473)の株主優待については↓にまとめているので、併せてご確認下さい。
4. SBIホールディングス(8473)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
上場来最高値が2005年です。
その後、大きく下げて、そこからはしばらく方向感の無い動きとなっていました。
ただ、2012年以降は現在に至るまで右肩上がりで推移しています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
7月に入るまでは良い感じで右肩上がりとなっていたのですが、直近株価が急落しました。
ただ、現在は半値近くまで戻しています。
今後の動きがやや読みづらいですね。
5. SBIホールディングス(8473)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
右肩上がりです。
それにしても伸び方がすごいですね。
2016年度からの8年間で売上高を5倍以上増やしています。
ちなみに、SBIホールディングス(8473)の決算月は3月です。
6. SBIホールディングス(8473)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで増えています。
良いですね。
7. SBIホールディングス(8473)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
2021年度の数字がすごいことになっていますが、これは新生銀行を子会社したことに伴う影響のようです。
ただ、これを除いても、デコボコしていてキレイな右肩上がりではありませんね。
8. SBIホールディングス(8473)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSは2020年度に新生銀行を子会社してから、一段上の水準となっています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、12.3%です。
つまり、年間12.3%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. SBIホールディングス(8473)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではSBIホールディングス(8473)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、6.91%です。
合格ラインの10%は超えていません。
ただ、過去を見ると比較的合格ラインを超えている方が多いように見えますね。
10. SBIホールディングス(8473)の今後をまとめると
各数字は悪くないです。
そして、まだまだ成長中の企業であり、これからの成長も期待できる企業でした。
ただ、これ!といった光るポイントが見つからなかったのも確かです。
正直、今すぐに買いたいとは思えませんでした。
気になる方は是非IRなどをチェックしてみて下さい。