気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、積水化学工業(4204)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 積水化学工業(4204)とは?
積水化学工業株式会社は、住宅、管工機材、住宅建材や建材用の化成品、高機能プラスチックなどを中心に製造する大手樹脂加工メーカーです。
主力商品は戸建て住宅で、売上は日本国内4位(太陽光発電住宅で1位)。
他には自動車用中間膜の世界シェア40%、塩化ビニル管2位などとなっています。
海外への事業展開も積極的に進めています。
また、1997年4月1日から2012年12月31日にかけて建設したソーラー住宅は累計124413棟となり、「ソーラー住宅の最多建設棟数」として『ギネス世界記録 2014』に掲載されました。
そんな積水化学工業(4204)の現在の社員数は26,419人です。
2. 積水化学工業(4204)の時価総額は?
積水化学工業(4204)の時価総額は 9,017億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. 積水化学工業(4204)の株価とPERと配当利回りは?
次に積水化学工業(4204)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,194円(2024年8月時点)
積水化学工業(4204)の株価は、2,194円です。
100株単位で売買できるので、約22万円から投資をすることができます。
日本株の中では一般的な価格ですね。
PER:11.8倍(2024年8月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
積水化学工業(4204)の場合、PERは11.8倍です。
15倍以下なので、適正水準といえます。
どちらかというと割安だと思います。
配当利回り:3.42%(2024年8月時点)
続いて、配当利回りです。
積水化学工業(4204)の場合、100株投資をしてもらえる配当は7,500円です。
配当利回りを計算すると、3.42%。
配当はなかなか良いですね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、積水化学工業(4204)の場合、株主優待はありません。
4. 積水化学工業(4204)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2000年代初旬から見るとしっかりと右肩上がりで株価を伸ばせていると言えそうです。
長期投資が報われていますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
上下に大きく動いています。
あまり方向感が見えませんね。
5. 積水化学工業(4204)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
コロナの影響を受けて2019年度、2020年度はやや落ち込みましたが、その後はしっかりと売上高を伸ばし、直近はコロナ前の水準を上回っています。
ちなみに、積水化学工業(4204)の決算月は3月です。
6. 積水化学工業(4204)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当もしっかりと右肩上がりで増えています。
今後も増配が期待できそうですね。
7. 積水化学工業(4204)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
うーん、EPSはデコボコですね。
理想とする右肩上がりではありません。
2019年度から3年間は右肩下がりとなってしまっていましたが、直近2年間は大きく上昇し、2018年度を上回る水準となっているので、今後もこれを継続していけるかがポイントとなりそうです。
8. 積水化学工業(4204)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSは良いですね。
キレイな右肩上がりです。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、7.30%です。
つまり、年間7.30%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 積水化学工業(4204)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは積水化学工業(4204)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、9.84%です。
合格ラインは超えられていませんが、過去を見ると、合格ラインをしっかりと超えている年も多くあります。
日本株の中では比較的検討している方だと思います。
ちなみに、流動比率は1.99倍です。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
10. 積水化学工業(4204)の今後をまとめると
良いですね。
PERも低めですし、配当も良いです。
他の数字もしっかりと伸ばせています。
個人的にも気になる銘柄でした。
気になる方は是非IRなどをチェックしてみて下さい。