日本株分析

「高配当の安定銘柄」三井住友フィナンシャルグループ(8316)の今後の株価見通し

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、三井住友フィナンシャルグループ(8316)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)とは?

株式会社三井住友フィナンシャルグループは、メガバンクの三井住友銀行(SMBC)などを傘下に置く金融持株会社です。
東証プライム市場およびニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業であり、日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。
グループ全体の名称は「SMBCグループ」。

2. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)の時価総額は?

三井住友フィナンシャルグループ(8316)の時価総額は12.2兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、SSランクです。

日本の上場企業の中でもトップクラスですね。

3. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)の株価とPERと配当利回りは?

次に三井住友フィナンシャルグループ(8316)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:9,324円(2024年9月時点)

三井住友フィナンシャルグループ(8316)の株価は、9,324円です。
100株単位で売買できるので、約93万円から投資をすることができます。
結構資金が必要ですね。

PER:11.5倍(2024年9月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

三井住友フィナンシャルグループ(8316)の場合、PERは11.5倍です。
10倍は超えていますが、割安の水準ですね。
悪くないです。

配当利回り:3.54%(2024年9月時点)

続いて、配当利回りです。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)の場合、100株分投資をしてもらえる配当は、年間33,000円です。
利回りを計算すると、3.54%。

なかなかの高配当銘柄ですね。

4. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

三井住友フィナンシャルグループ(8316) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

上場来高値は2006年につけた13,900円です。
その後株価は一時期6分の1になるまで落ち込みました。
しばらく低迷していましたが、2023年以降は右肩上がりで上昇しています。
すごい勢いですね。

次に短期のチャートです。

三井住友フィナンシャルグループ(8316) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

7月まではキレイな上昇トレンドを描いていたのですが、年初来高値をつけてからは完全にトレンドは崩壊しました。

あまり先行きが読めないですね。

5. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、売上高の推移を棒グラフで示しました。

売上高は2018年度から右肩下がりで落ちていましたが、直近は大きく盛り返しています。
特に2023年度の伸びはすごいですね。
今後この水準をキープできるかがポイントとなります。

6. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
配当金の額は右肩上がりです。
今後も、より高い配当金が見込めそうです。

なお、直近の配当性向は40%とのこと。
上場企業の一般的な水準が30%と言われているので、三井住友フィナンシャルグループは配当性向が高めだということが分かります。
株主からすると嬉しいですよね。

7. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、EPSの推移を棒グラフで示しました。

2019年度まではほぼ横ばいでしたが、2020年度に大きく下げました。
ただ、2021年度は従来の水準に戻していますね。
また、直近はさらに伸ばしています。

こうして見てみると、安定して利益を出している企業ということができるかもしれません。

8. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、BPSの推移を棒グラフで示してみました。

良いですね。
こちらは、しっかりと右肩上がりで伸ばせています。

また、現在の株価と比べてもBPSはかなり高いため、まだまだ株価が上がる余地があるということが分かります。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、7.10%です。
つまり、年間7.10%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは三井住友フィナンシャルグループ(8316)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

うーん、低いですね。
直近で10%を超えたことは一度もありません。
まあ、銀行はどこもこんなものなので、あまり期待はしていませんでした。

ただし、決算資料を見てみると、中期経営計画の目標の1つとして、ROEを東証基準の8%以上とすることが織り込まれています。
今後、ROEも改善されることが期待できるかもしれません。

10. まとめ

全体的に悪くはありませんでした。

特に三井住友フィナンシャルグループ(8316)は、配当が魅力です。
3%以上の高配当で、かつ時価総額・売上ともに国内トップクラスで安定しています。
これなら、長期保有の対象としてみてもいいのではないでしょうか。

ちなみに、実は僕も現在100株保有しています。
現在では45万円以上の利益が出ていますが、元々長期保有をしようと思っていたので、これからも売るつもりはありません。

気になる方はチェックしてみて下さい。