気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、ヒューリック(3003)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. ヒューリック(3003)とは?
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ヒューリック株式会社は、東京都心にある不動産の保有賃貸業・投資開発事業を柱とする不動産会社です。
旧富士銀行の店舗、社宅等の不動産を多く保有しており、みずほフィナンシャルグループとの関係が強いのが特徴です。
1957年3月に、富士銀行(現:みずほ銀行)が所有する不動産を母体に、日本橋興業株式会社として設立。
2007年1月に、商号(社名)を日本橋興業株式会社からヒューリック株式会社に変更しました。
ちなみに、ヒューリック(HULIC)の社名は、HUMAN・LIFE・CREATEの頭文字から名づけられたようです。
そんなヒューリック(3003)の現在の社員数は1,496人です。
2. ヒューリック(3003)の時価総額は?
ヒューリック(3003)の時価総額は 1.1兆円です。(2024年時点)
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時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. ヒューリック(3003)の株価とPERと配当利回りは?
次にヒューリック(3003)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,450円(2024年6月時点)
ヒューリック(3003)の株価は、1,450円です。
100株単位で売買できるので、約15万円から投資をすることができます。
日本株の中では比較的投資がし易い価格ですね。
PER:11.3倍(2024年6月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
ヒューリック(3003)の場合、PERは11.3倍です。
15倍以下なので適正水準ですね。
配当利回り:3.58%(2024年6月時点)
続いて、配当利回りです。
ヒューリック(3003)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年5,200円です。
配当利回りを計算すると、3.58%。
良いですね。
高配当です。
配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。
なお、ヒューリック(3003)の場合、株主優待として3,000円相当のグルメカタログギフトがもらえます。
ただし、300株以上保有している株主が対象です。
ヒューリック(3003)の株主優待については↓に詳しくまとめているので、併せてご確認下さい。
4. ヒューリック(3003)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/2a9ef67d68ca361b28afbb1d6ded496e.png)
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
すごい形のチャートですね。
まるでジェットコースターのようです。
2006年にピークをつけ、その後は2012年まで6年間下落が続き、株価は6年間で8分の1となってしまいました。
これを見るとやっぱり株は怖いなぁと思ってしまいますよね。
ただ、その後は少しだけ株価が回復し、現在に至るまでレンジ相場となっています。
次に短期のチャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/3df8b522efd3ce80747facbefca70450.png)
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2024年2月までは右肩上がりで推移していたのですが、それ以降は現在に至るまで下降トレンドとなってしまっています。
5. ヒューリック(3003)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/7010ff243bc5fb653d1b48391392625d.png)
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
いいですね。
比較的堅調です。
ちなみに、ヒューリック(3003)の決算月は12月です。
6. ヒューリック(3003)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/89ba9377b0cccf31226e91d328f591ec.png)
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当はしっかりと右肩上がりで増えていっていますね。
素晴らしいです。
7. ヒューリック(3003)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/e52d0a5f65c5e023eb3b77e12d9cebda.png)
EPSも堅調です。
良いですね。
8. ヒューリック(3003)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
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BPSもキレイな右肩上がりです。
まさに長期投資の理想とする形ですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.1%です。
つまり、年間10.1%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. ヒューリック(3003)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではヒューリック(3003)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
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直近のROEは、12.4%です。
しっかりと合格ラインを超えています。
過去を見ても高ROE体質であることがわかりますね。
10. ヒューリック(3003)の今後をまとめると
良いですね。
優良銘柄だと思います。
高配当ですし、そこまでPERも高くなく、さらに各数字の伸びがよかったです。
個人的にも気になる銘柄です。
現在株価は下がってきているので、PERが10倍を割るようなことがあれば、そこでエントリーしてみるのも面白いかもしれません。
ただ、僕は、不動産業界の銘柄は長期投資の対象としては見ていません。
今後人口が減っていく日本で不動産業界がさらに伸びるという見通しが自分の中で立てられないからです。
とはいえ、ヒューリックは短中期での投資先としては魅力的かなと思います。
気になる方は是非IRや四季報を確認してみて下さい。