日本株分析

ヤクルト本社(2267)の株価分析をした

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、ヤクルト本社(2267)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. ヤクルト本社(2267)とは?

株式会社ヤクルト本社(ヤクルトほんしゃ)は、東京都港区に本社を置く、日本の飲料・食品・化粧品・医薬品メーカーです。

乳酸菌飲料メーカーとしては国内最大手。
国外売上比率は4割。
海外では39カ国・地域に進出しています。

プロ野球チーム「東京ヤクルトスワローズ」(株式会社ヤクルト球団)の親会社。
そのため、杉浦享や青柳進、萩原多賀彦、五十嵐貴章、花田真人等の元スワローズの選手が何人か社員として在籍しているそうです。

また、陸上競技部(実業団)が存在。
2007年からはbjリーグ(現B3.LEAGUE)「埼玉ブロンコス」のオフィシャルパートナーも務めています。
2013年からは日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)「ジェフユナイテッド市原・千葉」のオフィシャルパートナーを務めます。

マスコットキャラクターはヤクルトマン。
コーポレート・スローガンは「人も地球も健康に」。

そんなヤクルト本社(2267)の現在の社員数は29,273人です。

2. ヤクルト本社(2267)の時価総額は?

ヤクルト本社(2267)の時価総額は 1.16兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. ヤクルト本社(2267)の株価とPERと配当利回りは?

次にヤクルト本社(2267)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,717円(2023年11月時点)

ヤクルト本社(2267)の株価は、3,717円です。
100株単位で売買できるので、約37万円から投資をすることができます。

うーん、高いですね。
一つの銘柄にこの価格はなかなか気軽に投資をしようと思えません。

PER:19.8倍(2023年11月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

ヤクルト本社(2267)の場合、PERは19.8倍です。

20倍近いので、割高です。

配当利回り:1.49%(2023年11月時点)

続いて、配当利回りです。
ヤクルト本社(2267)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年5,550円です。
配当利回りを計算すると、1.49%。

配当は少しはあるという感じです。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、ヤクルト本社(2267)の場合、株主優待として、ヤクルト商品詰め合わせとヤクルトスワローズファンクラブ無料入会権がもらえます。
ヤクルト本社(2267)の株主優待については、↓に詳しくまとめているので、ご確認下さい。

ヤクルト本社(2267)の株主優待と配当はオススメか?今日も日本株でおトクな銘柄を探していきましょう。 今回はヤクルト本社(2267)の株主優待と配当について分析していきたいと思います。 ...

4. ヤクルト本社(2267)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

ヤクルト本社(2267) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

長期で見ると上昇しています。
ただ、何度か大きな急落をしています。

直近も大きく下げていますね。

次に短期のチャートです。

ヤクルト本社(2267) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年5月をピークに、その後は右肩下がりとなってしまっています。

5. ヤクルト本社(2267)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2021年度まではほぼ横ばいでしたが、2022年度は売上高を伸ばしています。
さらに、2023年度は2022年度以上の売上高を予測しており、売上高5,000億円を超える見込みです。

特に、2021年から販売を開始している、ストレス緩和・睡眠の質向上に効果があるYakult1000の大ヒットが売上高を押し上げる要因となっているようです。

Yakult1000

ちなみに、ヤクルト本社(2267)の決算月は3月です。

6. ヤクルト本社(2267)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は右肩上がりで増えていますね。
良いですね。

これからも増配が期待できそうです。

7. ヤクルト本社(2267)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSもきれいな右肩上がりです。
良いですね。

長期投資の理想とする形です。

8. ヤクルト本社(2267)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらもしっかりと右肩上がりです。
いい感じですね。
株主の価値をしっかりと増大させている会社です。
長期投資に向いています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、7.44%です。
つまり、年間7.44%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. ヤクルト本社(2267)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではヤクルト本社(2267)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、10.2%です。

合格ラインを超えています。
良いですね。

10. ヤクルト本社(2267)の今後をまとめると

いい会社ですね。
高PERで割高ですが、株価が下落している今、少し気になっている銘柄です。
ただ、すぐに飛びつくのではなく、焦らずじっくりともう少し株価が下落したタイミングを狙っても良いでしょう。
3,000円割れとかのレベルが一つの目安です。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。