日本株分析

住友金属鉱山(5713)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、住友金属鉱山(5713)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 住友金属鉱山(5713)とは?

住友金属鉱山株式会社は、住友発展の基礎となった別子銅山や世界有数の金鉱脈がある菱刈鉱山などを経営する、住友グループの非鉄金属企業です。

住友財閥の源流企業であると共に、住友グループ広報委員会及び白水会に属する企業です。

日本で最も歴史のある企業の一つで、住友財閥の源流企業。
住友家の業祖、蘇我理右衛門が南蛮吹きといわれる銅精練の技術を開発し、天正18年(1590年)京都市に銅吹所を設けたのが始まりで、住友家は秋田の阿仁銅山、備中の吉岡銅山などの経営に乗り出し後に日本一の銅鉱業者へ発展しました。

元禄3年(1690年)には古代から中世にかけ難波津や住吉津、渡辺津など国内流通の中心であり当時も水運に適した大阪市に進出し上町台地よりやや西部の東横堀川と道頓堀、長堀に囲まれた島之内に大規模な銅吹き所を開設しました。
本店や住友家も同地区に移転し住友家の本拠地となります。

元禄4年(1691年)には愛媛県新居浜市の別子銅山の開発に着手し、これが世界最大級の産銅量を誇る鉱山に成長して、住友財閥(現在の住友グループ)の礎を築いたといいます。

現在は世界各地で鉱山開発、製錬を行っている他、電池材料や電子・機能性材料の生産なども行っている大手総合非鉄金属メーカーです。

資源の保有量は日系企業の中でもトップクラスであり、日本最大の金鉱山である菱刈鉱山を保有しています。
また、日本で唯一電気ニッケルを提供している企業としても知られています。
近年では、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載される電池の正極材原料を生産しており、日本で高い市場占有率を持っています。
銅地金の生産シェアはパンパシフィック・カッパーに次いで国内2位となっています。

日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。

そんな住友金属鉱山(5713)の現在の社員数は7,074人です。

2. 住友金属鉱山(5713)の時価総額は?

住友金属鉱山(5713)の時価総額は 1.15兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 住友金属鉱山(5713)の株価とPERと配当利回りは?

次に住友金属鉱山(5713)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:4,174円(2023年11月時点)

住友金属鉱山(5713)の株価は、4,174円です。
100株単位で売買できるので、約42万円から投資をすることができます。

うーん、高い。
日本株の中では40万円前後の銘柄はザラにありますが、一般の感覚だと40万円は高いです。
たとえば、40万円の高級時計とか買うの「うっ」となりますよね。

PER:20.9倍(2023年11月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

住友金属鉱山(5713)の場合、PERは20.9倍です。

20倍を超えているので、割高です。

配当利回り:1.70%(2023年11月時点)

続いて、配当利回りです。
住友金属鉱山(5713)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年7,100円です。
配当利回りを計算すると、1.70%。

配当はそこそこありますね。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、住友金属鉱山(5713)の場合、株主優待はありません。

4. 住友金属鉱山(5713)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

住友金属鉱山(5713) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2007年をピークに下げてからはレンジの動きでした。
その後は上下に動きながらも少しずつ上昇し、2023年3月には上場来高値5,515円をつけています。

次に短期のチャートです。

住友金属鉱山(5713) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると完全な下降トレンドです。
上値を切り下げながら推移しています。

まだまだ下げそうですね。

5. 住友金属鉱山(5713)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2020年度までは横ばいでしたが、その後はしっかりと伸ばせています。
直近は売上高1.4兆円を超えました。
すごい規模ですね。

ちなみに、住友金属鉱山(5713)の決算月は3月です。

6. 住友金属鉱山(5713)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

山のようなグラフになっていますね。
2021年度までは増加傾向だったのですが、直近の2年間は連続減配となってしまっています。

7. 住友金属鉱山(5713)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、凸凹していてあまり良い形ではないですね。

8. 住友金属鉱山(5713)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは良いですね。
右肩上がりで伸ばせています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.28%です。
つまり、年間9.28%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 住友金属鉱山(5713)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは住友金属鉱山(5713)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、9.84%です。

合格ラインは超えられていませんが、高い水準となっています。
過去を見ても、コロナ禍を除けば比較的高い水準となっているように見えますね。

10. 住友金属鉱山(5713)の今後をまとめると

うーん、各数字はそこまで良くないですね。
正直、そんなに引かれるものがありませんでした。

個人的にも投資をしたいとは思えませんでした。

日本株にはキラリと光る銘柄が探せばあります。
そんな銘柄を探しに、次見ていきましょう。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。