日本株分析

ゼンショーホールディングス(7550)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、ゼンショーホールディングス(7550)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. ゼンショーホールディングス(7550)とは?

株式会社ゼンショーホールディングスは、「すき家」をはじめとする各種外食チェーンや、各種スーパーマーケット等を傘下に持つ持株会社です。

「世界から飢餓と貧困を撲滅する」を企業理念に掲げ、「世界中の人々に安全でおいしい食を手軽な価格で提供する」ことを使命としています。

M&Aによる事業展開に積極的であり、特に2000年以降は、各ジャンルの外食チェーンを次々と買収し傘下に収めています。
連結子会社として、牛丼とカレーライスを中心とする外食チェーン「すき家」の運営管理を行うすき家、ファミリーレストランチェーンの「ココスジャパン」、イタリアンファミリーレストランチェーンの「ジョリーパスタ」、親子丼などの丼物とうどんを中心とする外食チェーンの「なか卯」、焼肉レストランチェーンの「TAG-1」、ハンバーガーなどのファストフード店ロッテリアなどを有しています。

海外事業では「すき家」を中国やタイなど8つの国と地域で展開しています。

社名の由来は、「全部勝つ・全勝」、「善なる商売・善商」、また日本企業であることから「禅の心で行う商売・禅商」の3つを意味し、1982年の設立時に創業者の小川賢太郎が命名しました。

東証プライム上場企業。
2021年度時点で日本の外食産業トップの売上高となっています。

すき家、僕もヘビーユーザーです。
(特に明太高菜牛丼が大好きで、いつもそればかり頼んでしまいます。)
さらに、はま寿司も展開しています。
こちらも、大好きです。

そんなゼンショーホールディングス(7550)の現在の社員数は17,324人です。

2. ゼンショーホールディングス(7550)の時価総額は?

ゼンショーホールディングス(7550)の時価総額は 1.22兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. ゼンショーホールディングス(7550)の株価とPERと配当利回りは?

次にゼンショーホールディングス(7550)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:8,009円(2023年11月時点)

ゼンショーホールディングス(7550)の株価は、8,009円です。
100株単位で売買できるので、約80万円から投資をすることができます。

高いですね。
特に最近は株価がどんどん上がってきて、気がつけば値がさ株ばりの価格となってしまいました。

PER:52.9倍(2023年11月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

ゼンショーホールディングス(7550)の場合、PERは52.9倍です。

かなり割高ですね。
元々、株主優待なども人気だったので、PERは比較的高い銘柄ではあったのですが、最近は50倍を超えてきています。
人気に拍車がかかった感じですね。

配当利回り:0.50%(2023年11月時点)

続いて、配当利回りです。
ゼンショーホールディングス(7550)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年4,000円です。
配当利回りを計算すると、0.50%。

配当は少ないですね。
ほとんど無いと思っておいた方がよさそうです。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、ゼンショーホールディングス(7550)の場合、株主優待として、「すき家」「はま寿司」「なか卯」「ココス」等で利用できる優待食事券がもらえます。
株主優待については、↓に詳しくまとめているので、併せてご確認下さい。

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4. ゼンショーホールディングス(7550)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

ゼンショーホールディングス(7550) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

右肩上がりです。
良いですね。
長期投資がしっかりと報われています。

特に直近の上昇は目を見張るものがありますね。

次に短期のチャートです。

ゼンショーホールディングス(7550) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見てもしっかりとした右肩上がりのチャートとなっています。
この1年間で株価は2倍となりました。

5. ゼンショーホールディングス(7550)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

コロナ禍ではやや減少しましたが、その後はしっかりと伸ばせています。
特に直近は売上高7,500億円を超えました。
さすが日本を代表する外食チェーン会社ですね。

ちなみに、ゼンショーホールディングス(7550)の決算月は3月です。

6. ゼンショーホールディングス(7550)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当もしっかりと伸びています。
ただ、株価の上昇に対して配当の伸びは小さいので、利回りは上がってきません。

7. ゼンショーホールディングス(7550)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

コロナの影響で大きく落ち込んだ2020年度を除くと、比較的堅調です。
悪くはありません。

8. ゼンショーホールディングス(7550)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはしっかりと伸ばせています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.84%です。
つまり、年間8.84%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. ゼンショーホールディングス(7550)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではゼンショーホールディングス(7550)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、11.5%です。

良いですね。
しっかりと合格ラインを超えてきています。

過去を見ても、コロナの影響を受けた2020年度以外は合格ラインを超えています。

10. ゼンショーホールディングス(7550)の今後をまとめると

良いですね。
日本最大の外食産業企業です。

様々なお店で使える株主優待が非常に魅力的です。
それに、各数字の伸びも良かったです。

ただ、その分、株価がすごい勢いで上昇しており、PERが非常に高くなってしまっています。
こういった銘柄は、何か悪いニュースがあると、上昇の勢い以上の勢いで急落することがあります。

正直、それが怖くて僕は手が出せません。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。