住友電気工業(5802)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、住友電気工業(5802)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
　 -長期チャート
　 -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(１株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 住友電気工業(5802)とは？

住友電気工業株式会社は、大阪府大阪市に本社を置く住友グループの非鉄金属メーカーです。
自動車関連製品、情報通信機器、電子部品、産業素材など幅広い事業を行っています。

近年は従来の電線事業の他に光ファイバーの製造技術による光通信システム、粉末冶金、超硬合金、半導体材料などの新素材など、新分野の開発でも多くの実績を残しています。
製造業としては海外展開の最も進んだ企業の一つ。

通称は住友電工。

世界トップシェアの製品を多数持ち、世界五大陸40カ国以上に約400社、国内企業第4位となる28万人超の社員を擁しています。

住友グループの中核企業であり、住友商事、NECとともに住友新御三家の一角を成しています。
住友ゴム工業の筆頭株主でもあります。

日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。

そんな住友電気工業(5802)の現在の社員数は289,191人です。

社員数もすごいですね。
間違いなく日本を代表する大企業です。

2. 住友電気工業(5802)の時価総額は？

住友電気工業(5802)の時価総額は 1.85兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 住友電気工業(5802)の株価とPERと配当利回りは？

次に住友電気工業(5802)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価：2,371円(2024年5月時点)

住友電気工業(5802)の株価は、2,371円です。
100株単位で売買できるので、約24万円から投資をすることができます。

日本株の中では一般的な価格ですね。

PER：13.2倍(2024年5月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

住友電気工業(5802)の場合、PERは13.2倍です。

15倍以下なので、適正水準ですね。
ただ、日本株の中では割安な部類だと思います。

配当利回り：3.04%(2024年5月時点)

続いて、配当利回りです。
住友電気工業(5802)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年7,200円です。
 配当利回りを計算すると、3.04%。

良いですね。
3%を超えているので、高配当です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、住友電気工業(5802)の場合、株主優待はありません。

4. 住友電気工業(5802)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

しばらく方向感のないレンジ相場が続いていたのですが、直近は上昇し、上場来高値を更新しています。

次に短期のチャートです。

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、しっかりとした右肩上がりのチャートとなっていますね。
いい感じです。

5. 住友電気工業(5802)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2020年度までは横ばいとなっていましたが、直近3年間は売上高をしっかりと伸ばしています。
直近は売上高4兆円を超えました。
すごいですね。

ちなみに、住友電気工業(5802)の決算月は3月です。

6. 住友電気工業(5802)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当はコロナの影響で2019年度と2020年度は減配となりましたが、その後増配し、直近はしっかりとコロナ前の水準を超えてきました。

7. 住友電気工業(5802)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、デコボコしていますね。
理想とする右肩上がりではありません。

ただ、コロナの影響が和らいだ2021年度以降は右肩上がりで伸ばせています。
今後に期待ですね。

8. 住友電気工業(5802)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは比較的堅調です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、6.55％です。
つまり、年間6.55%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 住友電気工業(5802)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか？」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10％を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10％なので合格です。
そして、10％を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは住友電気工業(5802)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。