日本株分析

三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)とは?

MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社は、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険などを傘下に置く日本の保険持株会社です。

MSは「三井住友」、ADは「あいおい(ニッセイ)同和」から取ったものだそうです。
2010年4月1日、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険、三井住友海上グループホールディングスの3社の経営統合により、誕生した持株会社です。

経営統合に伴い、三井住友海上グループの持株会社であった三井住友海上グループホールディングスがMS&ADインシュアランスグループホールディングスへ商号変更のうえ、あいおい損害保険及びニッセイ同和損害保険を株式交換により、完全子会社化しました。

東京海上ホールディングスSOMPOホールディングスと並ぶ、いわゆる「三メガ損保」の一角です。

なお、日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つとなっています。

そんな三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の社員数は21,336人です。

2. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の時価総額は?

三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の時価総額は 3.21兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の株価とPERと配当利回りは?

次に三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:6,050円(2024年1月時点)

三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の株価は、5,125円です。
100株単位で売買できるので、約61万円から投資をすることができます。

結構投資をするためにはなかなか資金が必要ですね。

PER:11.5倍(2024年1月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の場合、PERは11.5倍です。

10倍ちょっとなので、どちらかというと割安です。

配当利回り:3.97%(2024年1月時点)

続いて、配当利回りです。
三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年24,000円です。
配当利回りを計算すると、3.97%。

いいですね。
高配当銘柄です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の場合、株主優待はありません。

4. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

長期で見るとあまり方向感の無い動きですが、2012年に底を打ってからは比較的堅調です。
直近は上場来高値を更新しています。

次に短期のチャートです。

三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

良いですね。
右肩上がりのチャートです。

5. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

売上高は横ばいですね。
ただ、安定して売上高5兆円を超えているところはさすがです。

6. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は右肩上がりで推移しています。
良いですね。
現在10年以上連続で増配中です。
今後も増配が期待できます。

7. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

デコボコですね。
理想とする右肩上がりではありません。

8. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

キレイな右肩上がりで伸ばせているわけではなく、デコボコしています。
ただ、引いて見ると伸ばせているといった感じです。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、3.54%です。
つまり、年間3.54%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは5.37%です。

合格ラインの10%には遠く及ばない低ROEです。
保険会社ってどこもこんな感じですね。

ちなみに、自己資本比率は、12.04%です。
かなり低いですね。

10. 三井住友海上[MS&ADインシュアランスグループホールディングス](8725)の今後をまとめると

高配当で低PERですし、各数字の伸びもそこそこでした。

ただ、投資をしたいという魅力まではありませんでした。
個人的には以前分析した、東京海上ホールディングス(8766)の方が魅力的です。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。