日本株分析

東京海上ホールディングス(8766)の今後の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、東京海上ホールディングス(8766)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 東京海上ホールディングス(8766)とは?

東京海上ホールディングス株式会社は、東京海上日動火災保険などを傘下に置く日本の保険持株会社です。

2002年4月2日設立。
現在、正味収入保険料、純利益において国内最大の損害保険グループです。
MS&ADホールディングス、損保ジャパン日本興亜ホールディングスと並び、「三メガ損保」と言われています。

東京証券取引所プライム市場に上場し、日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。

2. 東京海上ホールディングス(8766)の時価総額は?

東京海上ホールディングス(8766)の時価総額は 7.3兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、Sランクです。

日本の上場企業ではトップクラスですね。

3. 東京海上ホールディングス(8766)の株価とPERと配当利回りは?

次に東京海上ホールディングス(8766)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,697円(2023年11月時点)

東京海上ホールディングス(8766)の株価は、3,697円です。
100株単位で売買できるので、約37万円から投資をすることができます。

やや高いですが、日本株の中では普通の価格帯ですね。

PER:12.8倍(2023年11月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

東京海上ホールディングス(8766)の場合、PERは12.8倍です。

10倍は超えていますが、やや割安の水準と言えます。
良いですね。

配当利回り:3.27%(2023年11月時点)

続いて、配当利回りです。
東京海上ホールディングス(8766)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年12,100円です。
配当利回りを計算すると、3.27%。

良いですね。
日本株の中では高配当銘柄です。

なお、東京海上ホールディングス(8766)は、株主優待はありません。

4. 東京海上ホールディングス(8766)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

東京海上ホールディングス(8766) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2012年からかなりしっかりとした上昇トレンドです。
長期投資が比較的報われているチャートです。

次に短期のチャートです。

東京海上ホールディングス(8766) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年4月から再び上昇トレンドとなっています。
かなり勢いを感じるチャートです。

また、直近の決算発表の結果を受けて、株価はさらに一段と高まっています。

5. 東京海上ホールディングス(8766)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

売上高は右肩上がりです。
良いですね。
そして、直近は6兆円を超えています。
さすがです。

6. 東京海上ホールディングス(8766)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
配当もしっかりと伸びています。

今後も増配が期待できそうです。

7. 東京海上ホールディングス(8766)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

2020年度はコロナの影響もあってか大きく落ち込んでいますが、その後はしっかりと回復しています。
直近はコロナ前よりもかなり良い水準で推移していますね。

8. 東京海上ホールディングス(8766)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。

うーん、こちらはキレイな右肩上がりではありません。
微妙です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、2.49%です。
つまり、年間2.49%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 東京海上ホールディングス(8766)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは東京海上ホールディングス(8766)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは10.4%です。

合格ラインを超えています。
ただ、過去を見ると合格ライン以下の水準だったので、今後10%以上のROEを継続して計上できるかがポイントです。

10. 東京海上ホールディングス(8766)の今後をまとめると

悪くないですね。
比較的優良銘柄だと思います。

各数字がすごく良いというわけではありませんでしたが、比較的低PERで高配当です。

そもそも保険会社っていいですよね。
保険ってビジネスモデルとしてはかなり優れていると思います(自分が加入するかはともかく)。
あのウォーレン・バフェットも保険会社に投資し、その後大きく資産を増やしています。
そういう意味でも個人的にも気になる銘柄でした。
ただ、現在大きく株価を伸ばしている最中なので、押し目をつけた時を見計らって買いを検討した方がいいかもしれません。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。