日本株分析

小野薬品工業(4528)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、小野薬品工業(4528)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 小野薬品工業(4528)とは?

小野薬品工業株式会社は、大阪府大阪市中央区に本社を置く日本の製薬会社です。

医療用、一般用医薬品を製造および販売しています。
また、医療用医薬品の研究開発を手がけています。

創業は1717年。
約300年の歴史があります。

独自の創薬事業による開発・販売を一貫して行うことで、非常に高い利益率を誇ります。
先駆的がん免疫阻害剤『オプジーボ』が成長を牽引しています。

TOPIX Large70の構成銘柄の一つ。

そんな小野薬品工業(4528)の現在の社員数は3,613人です。

2. 小野薬品工業(4528)の時価総額は?

小野薬品工業(4528)の時価総額は 1.12兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 小野薬品工業(4528)の株価とPERと配当利回りは?

次に小野薬品工業(4528)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:2,355円(2024年4月時点)

小野薬品工業(4528)の株価は、2,355円です。
100株単位で売買できるので、約24万円から投資をすることができます。

高いですね。
ただ、日本株の中では一般的な価格です。

PER:9.02倍(2024年4月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

小野薬品工業(4528)の場合、PERは9.02倍です。

10倍以下なので割安ですね。

配当利回り:3.40%(2024年4月時点)

続いて、配当利回りです。
小野薬品工業(4528)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年8,000円です。
配当利回りを計算すると、3.40%。

良いですね。
高配当の部類です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、小野薬品工業(4528)の場合、株主優待はありません。

4. 小野薬品工業(4528)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

小野薬品工業(4528) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2016年に急上昇し、一度5,000円レベルまで株価を伸ばしましたが、その後急降下。
一時2,000円台を割りました。
ジェットコースターのような動きですね。

ただ、直近は上下に大きく動きながらも、下値を切り上げて推移しています。

次に短期のチャートです。

小野薬品工業(4528) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、右肩下がりですね。
あまり良くないです。

5. 小野薬品工業(4528)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
右肩上がりで伸ばせています。

ちなみに、小野薬品工業(4528)の決算月は3月です。

6. 小野薬品工業(4528)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も良いですね。
右肩上がりです。

今後も増配が期待できそうです。

7. 小野薬品工業(4528)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

良いですね。
2018年度までは横ばいだったのですが、その後は右肩上がりでしっかりと伸ばせています。

8. 小野薬品工業(4528)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSもいい感じです。
まさに長期投資として理想的な形ですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、7.60%です。
つまり、年間7.60%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 小野薬品工業(4528)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは小野薬品工業(4528)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは15.2%です。

いいですね。
しっかりと合格ラインを超えてきています。

日本株の中では高ROEです。
良い経営をしている証です。

10. 小野薬品工業(4528)の今後をまとめると

いいですね。
悪くない銘柄です。

各数字の伸びもいいですし、最近は株価も下がってきたので、PER的にも割安な水準となってきました。
PERも直近10倍を切ってきたので、このタイミングで買うことができれば、長期で利益を膨らますこともできるかもしれません。

個人的にも気になる銘柄です。
今後もウォッチしていきたいと思います。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。