気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、信越化学工業(4063)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 信越化学工業(4063)とは?
信越化学工業株式会社は、東京都千代田区丸の内に本社を置く大手化学メーカーです。
国内化学メーカーとして最大の時価総額および営業利益を誇っています。
日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。
利益率の高さに特徴があり、営業利益は国内化学メーカー首位。
同業種で2位の旭化成の3倍以上にのぼるとのこと。
これを見ただけで、良い企業なんだということが分かりますね。
2. 信越化学工業(4063)の時価総額は?
信越化学工業(4063)の時価総額は 9.06兆円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、Sランクです。
3. 信越化学工業(4063)の株価とPERと配当利回りは?
次に信越化学工業(4063)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:4,488円(2023年10月時点)
信越化学工業(4063)の株価は、4,488円です。
100株単位で売買できるので、約45万円から投資をすることができます。
高いですね。
日本株の中では普通の価格かもしれませんが、これだと気軽に投資はできません。
PER:17.4倍(2023年10月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
信越化学工業(4063)の場合、PERは17.4倍です。
15倍前後なので、適正ラインと言えます。
ただ、どちらかと言えば少し割高と言えるかもしれません。
配当利回り:2.23%(2023年10月時点)
続いて、配当利回りです。
信越化学工業(4063)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年10,000円です。
配当利回りを計算すると、2.23%。
悪くないですね。
そこそこあるという感じです。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、信越化学工業(4063)の場合、株主優待はありません。
4. 信越化学工業(4063)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
いい感じです。
上下しつつも直近でしっかり最高値を更新してきています。
ちなみに、上場来最安値を記録した1977年と現在との株価の差はなんと約100倍です。
1977年に300万円投資していたら今頃3億円になっていました。
おそろしいですね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
こちらもしっかり右肩上がりです。
直近はやや調整局面を迎えているものの、株価はこの1年で約1.5倍となりました。
イケイケですね。
5. 信越化学工業(4063)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
特に直近はすごい勢いで伸ばしています。
もう少しで3兆円に届くかという勢いですね。
ちなみに、信越化学工業(4063)の決算月は3月です。
6. 信越化学工業(4063)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで伸びていますね。
これからも増配が見込めそうです。
7. 信越化学工業(4063)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
コロナの影響もあってか、途中やや停滞しましたが、ここ数年はしっかりと伸びています。
良いですね。
8. 信越化学工業(4063)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
キレイな右肩上がりですね。
良いですね。
こういった銘柄に長期投資するべきという理想の形です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、17.7%です。
つまり、年間17.7%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 信越化学工業(4063)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは信越化学工業(4063)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは18.3%です。
超優秀ですね!
過去を見ても安定して合格ラインを超えてきています。
10. 信越化学工業(4063)の今後をまとめると
かなりいい感じです。
各数字の伸びがしっかりで、ROEも好調です。
優良銘柄ですね。
株価が伸びているのも頷けます。
個人的にもかなり気になります。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。