気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、東京エレクトロン(8035)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 東京エレクトロン(8035)とは?
東京エレクトロン株式会社は、東京都港区赤坂に本社を置く世界最大の半導体製造装置メーカーの一つです。
半導体製造装置およびフラットパネルディスプレイ製造装置を開発・製造・販売しています。
この分野でのシェアは国内首位、世界第3位。
TOPIX Core30構成銘柄の1つとなっています。
平均年収が高い会社としても有名です。
平均年齢44.4歳で、平均年収が1,285万円です。
うらやましいですね。
海外比率は86%です。
高いですね。
2. 東京エレクトロン(8035)の時価総額は?
東京エレクトロン(8035)の時価総額は 10.3兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、SSランクです。
日本の上場企業ではトップクラスです。
3. 東京エレクトロン(8035)の株価とPERと配当利回りは?
次に東京エレクトロン(8035)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:22,300円(2024年11月時点)
東京エレクトロン(8035)の株価は、22,300円です。
100株単位で売買できるので、約223万円から投資をすることができます。
かなり投資資金が必要ですね。
いわゆる値がさ株です。
これだと、僕のような普通の会社員ではなかなか手を出すことができません。
ただ、これでも2023年4月に1株につき3株の割合で株式分割を行っています。
PER:19.6倍(2024年11月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
東京エレクトロン(8035)の場合、PERは19.6倍です。
やや割高です。
ただ、それだけ人気がある銘柄ということだと思います。
配当利回り:2.56%(2024年11月時点)
続いて、配当利回りです。
東京エレクトロン(8035)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年57,100円です。
配当利回りを計算すると、2.56%。
高配当とまでは言えませんが、悪くないですね。
なお、東京エレクトロン(8035)の場合、株主優待はありません。
4. 東京エレクトロン(8035)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
すごいですね!
長期で上昇トレンドを描けています。
この10年間で株価はなんと15倍になっています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2024年4月をピークに、その後は右肩下がりとなってしまっていますね。
直近は、4月のピークから約70%ほど株価を下げてしまっています。
5. 東京エレクトロン(8035)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
比較的堅調に売上高を伸ばせていますね。
6. 東京エレクトロン(8035)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
引いて見ると、配当の額は増えているのですが、業績によってその額はまちまちです。
今後も減配もありそうですね。
7. 東京エレクトロン(8035)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
EPSもキレイな右肩上がりではないですが、比較的堅調に伸ばせています。
悪くないですね。
8. 東京エレクトロン(8035)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
BPSの伸びは素晴らしいです。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、16.4%です。
つまり、年間16.4%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 東京エレクトロン(8035)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは東京エレクトロン(8035)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは20.8%です。
超優秀です!
正直この数字は驚異的ですね。
こんな日本株はなかなかありません。
10. 東京エレクトロン(8035)の今後をまとめると
日本を代表する大企業です。
親戚が就職したら喜ぶような会社です。
各数字の伸びは良く、間違いなく優良銘柄です。
とくにROEの高さがすごいですね。
個人的にも気になる銘柄です。
ただ、直近すごい勢いで株価が上昇して、現在はやや調整局面を迎えています。
エントリーするタイミングはしっかりと見極めた方が良さそうです。
また、必要投資額が非常に高い銘柄です。
株式投資初心者の方は、ポートフォリオが1つの銘柄で占めないように、しっかりとリスク分散を考えて投資するようにして下さい。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。