気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、三井化学(4183)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 三井化学(4183)とは?
三井化学株式会社は、三井グループの総合化学メーカーです
総合化学大手で売上高国内5位。
財閥系化学メーカーの中では、機能性材料に注力。
海外事業を強化し、海外在籍者比率が40%を超えます。
山口県和木町で工場を開業以後、事業拡大・海外展開を行い、三井東圧化学と三井石油化学工業との合併を経て、1997年10月1日に三井化学となりました。
ペットボトルの原料であるPETペレットやポリエチレン、ポリプロピレンの触媒など日常品の様々な原材料を市場に供給し、世界シェア1位の素材を多数有しています。
東洋経済新報社著 「総合職の平均年収が高い会社ランキング300」(2019)で、42位(1,038万円)に選出されました。
羨ましいですねー。
ただ、株主になれば、そんな高収入の人たちが働いて得た利益を享受することができます。
高給の社員になることは難しくても、株主になることは比較的簡単ですよね。
そんな三井化学(4183)の現在の社員数は18,051人です。
2. 三井化学(4183)の時価総額は?
三井化学(4183)の時価総額は 8,237億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. 三井化学(4183)の株価とPERと配当利回りは?
次に三井化学(4183)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:4,403円(2024年1月時点)
三井化学(4183)の株価は、4,403円です。
100株単位で売買できるので、約44万円から投資をすることができます。
うーん、ちょっと高いですね。
PER:11.0倍(2024年1月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
三井化学(4183)の場合、PERは11.0倍です。
10倍は超えているのですが、比較的割安といえます。
配当利回り:3.18%(2024年1月時点)
続いて、配当利回りです。
三井化学(4183)の場合、100株投資をしてもらえる配当は14,000円です。
配当利回りを計算すると、3.18%。
良いですね。
高配当の部類に入ります。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、三井化学(4183)の場合、株主優待はありません。
4. 三井化学(4183)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2007年をピークに大きく下げてしまっています。
その後底を打ち、ここ数年で回復してきています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ると、しっかりとした右肩上がりのチャートとなっています。
良いですね。
5. 三井化学(4183)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
コロナの影響もあってか2020年度は落ち込みましたが、その後回復し、直近ではコロナ前の水準を大きく上回っています。
ちなみに、三井化学(4183)の決算月は3月です。
6. 三井化学(4183)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで増えていますね。
良いですね。
7. 三井化学(4183)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSはデコボコですね。
理想とする右肩上がりではありません。
ただ、直近は伸ばせており、コロナからしっかりと回復しているという印象です。
8. 三井化学(4183)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSはキレイな右肩上がりとなっています。
良いですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.7%です。
つまり、年間10.7%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいです。
9. 三井化学(4183)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは三井化学(4183)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、10.5%です。
良いですね。
しっかりと合格ラインを超えています。
ちなみに、直近の流動比率は1.38倍です。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
10. 三井化学(4183)の今後をまとめると
悪くないですね。
コロナ禍では、業績が落ち込みましたが、直近はしっかりと回復しています。
ただ、今後これが継続できるかがポイントですね。
今すぐ投資をしたいと思えるほどではありませんでしたが、今後もウォッチしていきたい銘柄ではあります。
気になる方はぜひIRなどチェックしてみて下さい。