気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、NTT[日本電信電話](9432)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. NTT[日本電信電話](9432)とは?
日本電信電話株式会社は、東京都千代田区大手町に本社を置く、日本の電気通信会社です。
日本電信電話株式会社等に関する法律に基づき、日本電信電話公社(電電公社)が民営化して1985年に設立された特殊会社です。
通称はNTT。
日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。
泣く子もだまるNTTです。
日本電信電話と言われるよりもNTTの方がピンと来ますね。
2. NTT[日本電信電話](9432)の時価総額は?
NTT[日本電信電話](9432)の時価総額は 14.75兆円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、SSランクです。
時価総額は、日本企業の中で第4位となっています。
(1位はトヨタで、2位はキーエンス、3位はソニーです。)
3. NTT[日本電信電話](9432)の株価とPERと配当利回りは?
次にNTT[日本電信電話](9432)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:173円(2023年10月時点)
NTT[日本電信電話](9432)の株価は、173円です。
100株単位で売買できるので、約2万円から投資をすることができます。
良いですね。
これなら気軽に投資ができますよね。
NTTは2023年6月30日を基準日として1株を25株に分割する株式分割を行いました。
今までは100株買うのに40万円以上が必要だったのですが、かなり気軽に投資ができるようになりました。
PER:11.8倍(2023年10月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
NTT[日本電信電話](9432)の場合、PERは11.8倍です。
10倍付近なので、割安の部類と言えます。
配当利回り:2.89%(2023年10月時点)
続いて、配当利回りです。
NTT[日本電信電話](9432)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年500円です。
配当利回りを計算すると、2.89%。
良いですね。
3%近いので、高配当株とまではいきませんが、なかなか配当がある方です。
なお、NTT[日本電信電話](9432)の場合、株主優待としてdポイントがもらえます。
株主優待については↓をご確認下さい。
4. NTT[日本電信電話](9432)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
過去30年を見ると1999年のITバブル期がピークでした。
そこから下げ、停滞後2013年からすこしずつ上昇しているといった感じです。
長期投資家があまり報われていませんね。
ただ、現在はITバブルの頃に迫る勢いとなっています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
右肩上がりで推移しています。
ただ、直近は垂れてきてしまっており、デッドクロスを形成しています。
少し注意が必要です。
5. NTT[日本電信電話](9432)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
すごいですね。
安定して11兆円を超えています。
さらに、直近は13兆円を超えました。
失礼な言い方かもしれませんが、まだ伸び代があるんですね。
ちなみに、NTT[日本電信電話](9432)の決算月は3月です。
6. NTT[日本電信電話](9432)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当はキレイな右肩上がりのグラフになっていますね。
なんと13期連続で増配となっているようです。
配当の額は10年間で10倍となっているとのこと。
これからも継続的な増配が見込めそうですね。
7. NTT[日本電信電話](9432)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
良いですね。
EPSも右肩上がりです。
8. NTT[日本電信電話](9432)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
BPSは2021年度に一度落ち込んでいます。
ただ、直近では以前の水準まで戻しています。
右肩上がりで推移しているというわけではないんですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、2.83%です。
つまり、年間2.83%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. NTT[日本電信電話](9432)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではNTT[日本電信電話](9432)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは14.2%です。
良いですね。
過去を見ると、以前は10%を超えられていなかったのですが、最近では、安定して10%を超えられるようになりました。
10. NTT[日本電信電話](9432)の今後をまとめると
「NTTなんて旧態依然とした企業、どうせ大したことないんでしょ?」
そう高を括っていましたが、実際見てみるとかなり良かったです。
低PERで、高配当。
そして、株式分割したことで株主優待もかなりお得になりました。
さらに、各数字の伸びもかなりいいです。
ROEも合格ラインの10%を超えています。
けっこう個人的にも気になる銘柄です。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。