日本株分析

中部電力(9502)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、中部電力(9502)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 中部電力(9502)とは?

中部電力株式会社は、愛知県名古屋市に本店を置く電力会社です。

中部地方を中心に電気の発電、送電、配給、販売などを行っています。
同社は愛知および岐阜、三重、長野、静岡の一部の地域にサービスを提供しています。

電力3位で中部財界の雄です。
中部経済連合会会長を度々輩出しています。

さらに、中部電力は、名古屋の有力企業トップ4と言われています(中部電力、東邦ガス、松坂屋(現J.フロント リテイリング)、名古屋鉄道)。

略称は中電(ちゅうでん)であり、一般に中部地方で「中電」と言えば、中部電力を指します。

日経平均株価の構成銘柄の一つ。

そんな中部電力(9502)の現在の社員数は28,367人です。

2. 中部電力(9502)の時価総額は?

中部電力(9502)の時価総額は 1.47兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 中部電力(9502)の株価とPERと配当利回りは?

次に中部電力(9502)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:1,949円(2024年4月時点)

中部電力(9502)の株価は、1,949円です。
100株単位で売買できるので、約19万円から投資をすることができます。

日本株の中では普通の価格ですね。

PER:4.47倍(2024年4月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

中部電力(9502)の場合、PERは4.47倍です。

かなり割安な水準です。

配当利回り:2.82%(2024年4月時点)

続いて、配当利回りです。
中部電力(9502)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年5,500円です。
配当利回りを計算すると、2.82%。

高配当とまでは言えませんが、なかなか配当がある方です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、中部電力(9502)の場合、株主優待はありません。

4. 中部電力(9502)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

中部電力(9502) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

うーん、軟調です。
2007年をピークに株価は低迷してしまっています。
長期投資家が報われていないパターンですね。

次に短期のチャートです。

中部電力(9502) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、2023年9月以降はボックス圏で推移しています。
あまり方向感が見えませんね。

5. 中部電力(9502)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

うーん、微妙です。
右肩上がりではありません。
ただ、直近は大きく増加し、売上高4兆円に届くかという伸びを見せています。

ちなみに、中部電力(9502)の決算月は3月です。

6. 中部電力(9502)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は、2019年度以降は横ばいで推移しており、今年度は55円に増配されました。
安定して50円以上の配当が出ているというのはいいですね。

7. 中部電力(9502)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、よくないですね。
理想とするEPSの推移からは程遠いです。

8. 中部電力(9502)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは比較的堅調です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、3.43%です。
つまり、年間3.43%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 中部電力(9502)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは中部電力(9502)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは1.86%です。

低いですね。
全然話になりません。

10. 中部電力(9502)の今後をまとめると

各数字の伸びはイマイチです。
「コレ!」という魅力は全く見つけられませんでした。

無理して投資をする銘柄ではありません。
個人的にも全く投資をしたいと思える銘柄ではありませんでした。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。