気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、トリドールホールディングス(3397)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. トリドールホールディングス(3397)とは?
株式会社トリドールホールディングスは、レストラン及びショッピングセンター等における飲食店舗の開発と運営を行う企業グループの持株会社です。
釜揚げ讃岐うどん「丸亀製麺」をはじめ、焼きそば専門店「長田本庄軒」、極細醤油ラーメン専門店「丸醤屋」、釜飯と焼き鳥の「とりどーる」 などを経営し、多業態を小さな同一商圏で展開して異なる商品提供によるシナジー効果を経営方針としています。
フランチャイズ展開は行わず、全ての店舗が直営店として店舗ごとでの製造を行っています。
全業態の店舗数は2020年12月末時点で国内に857店舗、海外に11の国と237店舗を構えています。
丸亀製麺って美味しいですよね。
僕はうどんももちろん好きなのですが、丸亀製麺の天ぷらが大好きです。
あの天ぷらのサクサク感がたまらないです。
あれがあの価格で食べられるのは、魅力的ですよね。
ちなみに、実は、丸亀製麺では、天丼用のご飯とタレが用意されていて、天ぷらで天丼を作ることができるってご存知でしたか?
詳しくはこちらを読んでみて下さい。
2. トリドールホールディングス(3397)の時価総額は?
トリドールホールディングス(3397)の時価総額は 3,262億円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、Bランクです。
3. トリドールホールディングス(3397)の株価とPERと配当利回りは?
次にトリドールホールディングス(3397)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:3,745円(2023年9月時点)
トリドールホールディングス(3397)の株価は、3,745円です。
100株単位で売買できるので、約37万円から投資をすることができます。
うーん、高いですね。
最近は、5万円以下で購入できる日本株も増えてきたので決してお手頃とは言えません。
PER:125倍(2023年9月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
トリドールホールディングス(3397)の場合、PERは125倍です。
125倍!!
かなり割高ですね。
まあ、それだけ期待を受けているということだと思います。
配当利回り:0.20%(2023年9月時点)
続いて、配当利回りです。
トリドールホールディングス(3397)の場合、100株の投資をしてもらえる配当は、年間750円です。
利回りを計算すると、0.20%。
配当はほとんどありませんね。
なお、トリドールホールディングスの場合、株主優待として年間6,000円分の食事券がもらえます。
丸亀製麺が好きな方にとっては嬉しい株主優待ですよね。
トリドールホールディングスの株主優待の詳細については↓をご確認下さい。
4. トリドールホールディングス(3397)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
いいですね。右肩上がりとなっています。
一時期コロナの影響で下げましたが、コロナの影響が少なくなってきた2021年から再び大きく上昇しています。
チャートとしてはかなり力強さを感じます。
10年で10倍以上伸びている銘柄(いわゆるテンバガー)なんですね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年に入ってから、ゆっくりと上昇してきました。
直近8月に上場来高値となる4,080円を記録しています。
その後はやや下がってきてしまっていますね。
5. トリドールホールディングス(3397)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2020年度、2021年度はやや停滞したものの、引いてみると、しっかりと右肩上がりで伸びています。
売上高2,000億円に届きそうな勢いです。
6. トリドールホールディングス(3397)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当は一時期よりも減ってしまったんですね。
今後も毎年増配というようなことは期待できそうにありません。
7. トリドールホールディングス(3397)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
良くないですね。
凸凹です。
ただ、2018年度から2020年度の間はコロナの影響もあったと思うので、今後しっかりと伸ばせていけるかがポイントとなりそうです。
8. トリドールホールディングス(3397)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
赤字を計上した2020年度に下げてしまっていますが、その後は大きく伸ばせています。
今後も継続して伸ばしていくことができれば良いかもしれません。
9. トリドールホールディングス(3397)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではトリドールホールディングス(3397)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは5.5%です。
合格ラインを超えられていませんね。
ただ、過去を見ると、多少ばらつきがあるものの、比較的高ROEとなっています。
今後に期待したいところです。
10. トリドールホールディングス(3397)の今後をまとめると
売上高とBPSが右肩上がりなのは良かったです。
ただ、配当も高くなくPERも高めで割高な点はマイナスです。
個人的には、実は丸亀製麺が好きなので、株主優待目的で100株だけ持っていたりします。
ただ、すぐに買い増ししたいとまで思える水準ではありませんでした。
気になる方はチェックしてみて下さい。