日本株分析

「テンバガー銘柄の今後は?」eBASE(3835)の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、eBASE(3835)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. eBASE(3835)とは?

eBASEは、商品情報を管理するパッケージソフト「eBASE」を開発・販売する会社です。
品質情報の交換インフラとして、主に食品業と小売業との間のトレーサビリティ用途として導入が進み、食品業界ではデファクト・スタンダード的存在となっています。
※デファクトスタンダードとは、事実上の標準のことです。

現在、住宅、日用雑貨等へ多角展開中。

2. eBASE(3835)の時価総額は?

eBASE(3835)の時価総額は 304億円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、Eランクです。

3. eBASE(3835)の株価とPERと配当利回りは?

次にeBASE(3835)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:664円(2023年9月時点)

eBASE(3835)の株価は、664円です。
100株単位で売買できるので、約7万円から投資をすることができます。

日本株の中では比較的買いやすい価格ですね。

PER:30.1倍(2023年9月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

eBASE(3835)の場合、PERは30.1倍です。
割高ですね。
それだけ期待を受けているということだと思います。

配当利回り:1.08%(2023年9月時点)

続いて、配当利回りです。
eBASE(3835)の場合、100株の投資をしてもらえる配当は、年間720円です。
利回りを計算すると、1.08%。

配当はほとんどありませんね。

なお、eBASEの場合、株主優待として年間500円分のQUOカードがもらえます。

eBASEの株主優待については以下をご確認下さい。

eBASE(3835)の株主優待と配当はオススメか?今日も日本株でおトクな銘柄を探していきましょう。 今回はeBASE(3835)の株主優待と配当について分析していきたいと思います。 ...

ただ、配当も株主優待も少ないですね。
配当と株主優待目当てで投資をするような銘柄ではありません。

4. eBASE(3835)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

eBASE(3835) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2020年にピークを迎え、その後は大きく下げ、押し目をつけた2022年には、株価はピーク時の半分以下となってしまいました。
かなり株価の変動が大きいですね。

ただ、その後はゴールデンクロスを形成し、やや右肩上がりとなっています。

次に短期のチャートです。

eBASE(3835) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年6月までは右肩上がりで推移していたのですが、その後再び下降トレンドとなってしまいました。

5. eBASE(3835)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2020年度、2021年度はやや停滞したものの、引いて見ると、しっかりと右肩上がりで伸びています。
売上高50億円までもう一歩という感じですね。

6. eBASE(3835)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は少ないですが、少ないながらもしっかりと伸びています。
今後も増配が見込めそうです。

7. eBASE(3835)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

2019年度までは順調に伸びていたのですが、2020年度からはやや停滞気味です。
今後再び伸ばせるかがポイントになります。

8. eBASE(3835)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。

良いですね。
しっかりと伸ばせています。
長期投資の理想とする形です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、21.4%です。
つまり、年間21.4%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいです。

9. eBASE(3835)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではeBASE(3835)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは14.2%です。

高ROEです。
日本株の中でもかなり優秀な方です。
そして過去をみてもずっと高ROE体質。

良い経営をしていることがひと目でわかりますね。

10. eBASE(3835)の今後をまとめると

EPSはイマイチでしたが、その他の各数字の伸びは素晴らしかったです。
さらに高ROEなのも高評価です。

優良企業ですね。
すごく経営が上手くいっていることがわかります。

PERは結構高めですが、それでも検討してみても良いかなと思える銘柄です。

ちなみに、僕も現在600株ほど保有しています。
実は、もっと株価が高いタイミングで買ったので、含み損を抱えていますが、長期的に見ると、今後も伸びる余地があると思うので、あまり心配はしていません。

もしかしたら今が買い時と言えるのかもしれません。

気になる方はチェックしてみて下さい。