気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、浜松ホトニクス(6965)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 浜松ホトニクス(6965)とは?
浜松ホトニクスは、光関連の電子部品や電子機器を製造・販売する会社です。
1953年9月29日に「浜松テレビ株式会社」として創業。
創業時は、テレビ関連の真空管及びCRT製造を行っていましたが、光電子増倍管を始めとした特殊光学機材で高い技術を保持し、現在では半導体関連の設備増強によって、半導体レーザーやホトダイオードなどの開発も行っています。
その他、医学、情報、スポーツ生理学までも手がける研究開発型企業です。
なお、光電子増倍管で世界シェア約90%を占めます。
光電子増倍管とは、微小な光を電気信号に変換する検出器です。
こんなのです。
医療X線用、半導体製造装置用、学術研究用などさまざまな分野で利用されているようです。
2002年のノーベル物理学賞・小柴昌俊氏の研究にも貢献しました。
1996年に東証二部、続いて1998年に東証一部上場。
また、浜松ホトニクスは日本取引所グループと日本経済新聞が「財務や経営が優秀な上場企業の上位400社」として選定しインデックス化するJPX日経インデックス400の構成銘柄に採用されています。
さらに、2017年8月18日より国際連合が提唱する「国連グローバル・コンパクト」に参加企業として登録されました。
そんな浜松ホトニクス(6965)の現在の社員数は5,491人です。
2. 浜松ホトニクス(6965)の時価総額は?
浜松ホトニクス(6965)の時価総額は 6,058億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. 浜松ホトニクス(6965)の株価とPERと配当利回りは?
次に浜松ホトニクス(6965)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:3,888円(2024年8月時点)
浜松ホトニクス(6965)の株価は、3,888円です。
100株単位で売買できるので、約39万円から投資をすることができます。
結構投資資金が必要ですね。
これだとなかなか気軽に投資ができません。
PER:24.2倍(2024年8月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
浜松ホトニクス(6965)の場合、PERは24.2倍です。
20倍を超えているので、割高ですね。
配当利回り:1.33%(2024年1月時点)
続いて、配当利回りです。
浜松ホトニクス(6965)の場合、100株投資をしてもらえる配当は7,600円です。
配当利回りを計算すると、1.95%。
配当は悪くないですね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、浜松ホトニクス(6965)の場合、株主優待はありません。
4. 浜松ホトニクス(6965)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
長期で見ると上昇トレンドです。
ただ、2023年以降は完全に下降トレンドとなってしまっていますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ても、下降トレンドとなってしまっています。
うーん、良くないですね。
5. 浜松ホトニクス(6965)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
2019年度までは横ばいでしたが、その後はしっかりと右肩上がりで伸ばせています。
ちなみに、浜松ホトニクス(6965)の決算月は9月です。
6. 浜松ホトニクス(6965)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当もしっかりと右肩上がりで増えています。
今後も増配が期待できそうですね。
7. 浜松ホトニクス(6965)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSも2019年度以降はしっかりと伸ばせています。
8. 浜松ホトニクス(6965)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSも右肩上がりで伸ばせていますね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.58%です。
つまり、年間9.58%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 浜松ホトニクス(6965)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは浜松ホトニクス(6965)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、13.4%です。
しっかりと合格ラインを超えています。
良いですね。
ちなみに、流動比率は3.81倍です。
こちらは1倍を大きく超えているので全く問題ありません。
10. 浜松ホトニクス(6965)の今後をまとめると
優良企業ですね。
各数字の伸びも素晴らしかったです。
特に、直近3年間の伸びは目を見張るものがありますね。
ただ、PERが高めなのが残念なポイントです。
現在は株価が大きく下がっているところなので、株価がもう少し下がってきて、PER20倍を割ってくるようなことがあれば検討したいと思いました。
気になる方はIRなどをチェックしてみて下さい。